明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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テルミー きみがやろうとしている事は 

テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)
(2010/07/23)
滝川 廉治

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読書期間:2010/8/22~2010/8/24

【評価……B-
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
感動
切なさ




 ★★★★★★☆☆☆ … 7
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7





 修学旅行での事故で失われたひとつのクラス。当日欠席したことで事故をまぬがれた少年・清隆は、ただひとりだけ生き残った少女・輝美が、亡くした恋人の遺品を持ち出したことに困惑する。問いかける清隆に輝美は、自分の中に亡くなったクラスメイトたちの最期の願いが残されていることを伝える。少女はその想いをかなえようとしていたのだ。清隆は自分にも手伝わせてほしいと申し出るが…。
 悲劇から始まるやさしさの物語、読んでください。

【感想】


悲劇から始まるやさしさの物語。
あらすじを読んで分かる通り、冒頭から悲しみが待っています。

しんみりとさせられると同時に、優しさがにじみ出るお話でした。
哀しみと向き合う前向きさが、逆に切なさを増大させます。

プロローグは、強烈なメッセージ性があって印象的でした。
何をもってハッピーエンドとなるのかは考え方次第でしょうね。
スタート地点が最底辺だからといっても、比較で幸福感をはかることに意義があるのかなとも思いますし。
でも、残された人が、新たに歩み始めようと切り替えることは、悪くないことのはずです。

一人生き残った少女・輝美と、一人事故に遭わずに済んだ少年・清隆が、クラスメイト達の想いを届けようとする行動に、哀しみを感じつつも、温もりと優しさに胸を打たれました。
死んでしまった幼馴染み、親友、クラスメイト達に、出来ることが残されているのは、幸せではないけれど救いではあったと思います。

クラスメイトの数が多すぎるため、一人に割けるページ数が少なくなるのは勿体無いですね。
おかげで、表面的に悲壮感は漂っているのですが、心の奥底を掴まれるような痛みは感じられませんでした。
とはいえ、丁寧に描写しすぎてしまうと、終わりが見えないのも確か。
どちらを優先すべきのか、難しいところです。

その中で、清隆の親友である孝司の話は心に残りましたね。
笑えない悲しさが辛く、切なさ以上に虚しさを覚えました。

クラスメイト達はともかくとして、主人公である清隆と輝美の影が薄いのは気になりました。
もう少し、個性的に色付けしても良かったのではないでしょうか。
特に、清隆と幼馴染みのエピソードは、あっさりしすぎだったと思います。
だからこそ、クラスメイト達に焦点が合うのかもしれませんが……。

挿絵は、必要性が乏しい場面であったり、似たような顔が多くてちょっと残念。
でも、表紙の幻想的な雰囲気はとても良かったです。

この物語は、完結してこそ評価される本でしょうね。
続刊が確定しているのであれば、今回の内容でも特に問題はありません。
しかし、もしもこれで終わりとするならば、あまりにも中途半端です。

24人もの願いを叶えるためには、紙幅が足りません。
作者がどのように締めくくるつもりなのか、非常に気になります。
せっかくの良テーマなので、是非続きを出してもらいたいですね。

少女の中に眠るクラスメイト最期の願いを叶えるために奔走する少年達の優しい物語

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  テルミー  滝川廉治  七草  評価B- 

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この記事に対するコメント

 僕の感想を一言でまとめるなら、バンドの話が気に入った、以上。となります。

 親友の話は、そういう覚悟の仕方もあるんだなあ、と考えさせられました。一見、よくある話かと思ったんですけどねえ。

 設定上ある程度はしょうがないとしても、輝美はもう少しどうにかできないものかな、というのは感じました。

 秋空翔さんの求めているレベルでやろうとするなら、どんなに短くても、1冊につき短編4本、一人1話ぐらいの分量は必要となってきますね。それはこの作者さんには荷が重いんじゃないかなあ、と感じました。 今年中に続きが出せなければ、ほぼ間違いなくこの作品は1冊きりで終わることになるんでしょうけど、このラノにランクインするほど世間的に高い評価を得たので、これっきりで終わっても、まあそんなものなんじゃないだろうかという気はします。 だけどもし、作者さん自身が命を削る想いで物語を紡ぎ出して、24人分の願いを叶え終えたとしたら、ものすごいことになるかもしれませんね。
 ただ、時間が普通通りに流れていくことは厄介な問題だと思います。死んでから時間が経てば経つほど、いなくなった人が遠くなるのは、どうしようもない現実だと考えています。愚直に願いを叶え続けて数年が経過し、遺族から「もう終わったことだからまぜっかえさないで」みたいなことを言われたら、つらいですね。

 挿絵については、『しにがみのバラッド。』と似たようなカテゴリーだから、その絵師さんを起用しておけば間違いないだろう、ぐらいに考えたのかなと受け止めました。表紙にインパクトがありましたから、買わせる役目は充分に果たしていると思います。 モノクロより、カラーの方が得意な絵師さんと言えそうですね。

URL | 紫電 #-

2011/01/21 20:39 * 編集 *

>紫電さん
バンドの話は単品ではいいんですが、輝美と清隆の存在が薄いのが気になりましたね。
それならば、いっそのことバンドメンバーがメインで1本の話にしても良かったのでは?と思いました。

最初に24人全員の魂の話があって、それにも関わらず展開が遅いので、きっと次が出る前提で書いているのだと思っていたのですが、半年経っても刊行予定に2巻の文字がないんですよねぇ。
仮に続いたとしても、確かに早い段階でみんなの願いを叶える必要性があるので、構成が難しそうです。

ラノベのイラストって、カラーはよくてもモノクロの挿絵は雑なことが多いですよね。
筆が早い人でないと追いつかないのかなぁ。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/01/23 01:12 * 編集 *

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