明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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六百六十円の事情 

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)
(2010/05/25)
入間 人間

商品詳細を見る
読書期間:2010/6/12~2010/6/17

【評価……B-
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
青春





 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6






 男と女。彼氏と彼女。親と子供。先生と生徒。爺ちゃんと婆ちゃん。世の中には、いろんな人がいる。そこには、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。
 それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。
 日常系青春群像ストーリー。

【感想】


掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」の一言から始まる多様な青春群像劇。

そこそこ楽しめました。
ただ、他作品で好きなものが多いため、入間さんの作品としては微妙な位置になりそう。

全6章のうち、前半4章は男女ペアによる青春を描き、後半2章でまとめ上げる構成。
締めくくりは悪くないのですが、前半の交錯具合が少し甘い気がしますね。
もうちょっと積極的に人間関係を絡めてくれた方が面白おかしくなったんじゃないかな。
伏線が隠す気配もない状態なので、そのまんますぎて面白みに欠けます。

各組の話で盛り上げてくれるのかというと、うーん、章によって大きく異なりますね。
一番というか飛び抜けて面白かったのは、2章『生きてるだけで、恋。』のエピソード。
高校生男女の若々しく甘酸っぱい夏の物語の1ページって感じで、ニヤニヤさせられました。
1章が読み辛いなーと思っていたので、ここで乗っていけるようになりましたね。

1章『While my guitar gently weeps』は、テーマもキャラも良かったとは思うんです。
ただ、冒頭に読むのは辛い文体でした。
以前から薄々と感じていましたが、著者の女性の一人称スタイルは、文章に骨格がなくてフニャフニャなんですよね。
それはそれで面白いと感じる時もありますけど、個人的には肌に合わないことが多い。
中盤に挿入されていれば、もっと素直に読むことができたんでしょうが……何とも惜しい。

のんびりとした雰囲気で、劇的に物語が動くことがほぼありませんでした。
目的を持って読むというよりも、気楽に読む小説ですね。

著者の書く群像劇としては、みーまー8巻や小規模の方が面白かったです。
MW文庫らしく一般向けにはなっているので、こちらの方がオススメはしやすいかな。
読了後は爽快な気分になれますしね。

ところで、P160の1行目は、自虐ネタですよね?w

大切な人との関係と自己を見つめ直す男女数組の青春群像劇

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  六百六十円の事情  入間人間  宇木敦哉  評価B- 

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この記事に対するコメント

カツ丼物語

 入間人間。この人の名前の読み方が分からなくて、それでも調べるには至らなくて、わりと長い間心に引っかかっていました。実は「いるまひとま」と読むそうですね。気に留めやすい、不思議なペンネームです。
 「特徴のある文章を書かれる人だけど、この作品ではそういった部分はわりとおとなしめ」みたいに聞いていました。その通りで、すぐに馴染めました。

 この作品、好きです。 仕事で疲れがたまっているわけではないことにしておこうと規定していても、こういう話に元気をもらうほどには疲れてたんだな、と苦笑しました。ギアッチョさんに感情移入しまくりでした。 報われたいです、はい。

 人死にの出るような犯罪臭がなかったこともありがたかったです。 「どんなダーク路線だってOKだよ」と言える自分でありたいのに、僕自身の好みは、そこまででもないのかなあ、と思ったりもします。

 自分が人間社会の役に立てているかどうか、本気を出しているかどうかを気にする話だと読み解きました。 「たとえ無職になっても、僕は人間社会の役に立てているかどうかなんて気にせずに生き抜いてみせる」って、宣言したいんですけど、実際にそうなったらそうも言ってられない重圧があるんでしょうねえ。

 この一作を読み終えての入間人間さん作品のイメージを書いておきます。 この人に街の動画を撮ってもらった場合、観光パンフレットに載りそうなきれいなところじゃなくて、掃除の行き届いていない、普通に道を歩いていれば目にすることができるんだけど、誰も気に留めないような光景を撮ってそうな気がします。大勢で並んでラジオ体操しているところを撮ってもらった場合、あんまりやる気のない人や、ラジオ体操を放棄して座っている人とかまで撮りそうな気がします。

 入間人間さんの他の作品も、分量や評判に僕の好みを加味しつつちょくちょく読んでいこうと思っています。もっともっと読まなくっちゃ、この人の奥はまだまだ深そうです。

URL | 紫電 #-

2011/06/18 21:36 * 編集 *

>紫電さん
これが初の入間作品とは、何とも微妙というか絶妙というか、なかなか変わったところをつきましたね。
ほぼ全作品を読んでいる身としては、本作は地味な印象を持っていますね。

基本的に捻くれた作者なので、人物や背景の捉え方に意地悪な描写が目立ちます。
それが何気に的確で心地良いと感じるからこそファンになっているわけですが、人を選ぶ作風であることは間違いないでしょうね。
みーまーなんて、まさにそうでしたし。

「六百六十円の事情」が面白いと感じたならば、「僕の小規模な奇跡」「バカが全裸でやってくる」「ぼっちーズ」あたりがお薦めでしょうか。
どれもこれも青春群像劇で、独特の空気は変わりありません。
ああ、ちなみに入間作品は、同じ世界観でクロスオーバーを頻繁にするので、本作のキャラも他作品で出てきたりしていますよ。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/06/20 23:54 * 編集 *

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