明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

05«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»07

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 /  Trackback -- /  Comment --

△page top

空ろの箱と零のマリア4 

空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)
(2010/06/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2010/6/11
月間マイベスト作品

【評価……A
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★★
 … 9
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★★
 … 9
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
構成
ミステリー
緊張感
完成度


 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8



 「ああ……分かったよ。僕が――僕が、『王』になってやる」
 クローズド・サークル『王降ろしの国』。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること――。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。
 その“騙し合い”のゲームから、未だ抜け出せない星野一輝。彼はついに、事態打開のため自ら“王”となるべく動き出す。カギとなるのは、トリックスターである大嶺醍哉。この空間を作り上げた“箱の所有者”はいったい誰なのか、一輝はついにその真実へとたどり着くが……。
 『王降ろしの国』完結編、登場!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


略称の可愛らしさと裏腹に、シビアな展開の連続である「はこマリっ!」第4巻。

これは凄かった。

作者の発想には、いつも予想を超えられるわけですが、今回は数えられないぐらい裏を突かれました。

しかし、少しでも語ってしまうと、ネタバレに繋がりそうなので難しい。
人数や空間が限定され、さらには縛れたルールの中で、どうしてこんなにも二転三転する物語を綴れるのか。
毎度のことながら、作者の腕には脱帽しますね。

このシリーズの感想を書くたびに言っていますが、ミスリードが自然すぎて全く気付けない。
いや、正確にいうと、予想をしたつもりが、作者に気付かされているだけなんですよ。
まさに作者の掌の上で転がされているかのように、右へ左へと揺さぶられます。
だから、いきなり死角から殴られたかのような衝撃を受けるわけなんですよね。
しかも、後から振り返ってみると、ちゃんと伏線を残していて、それが悔しさを倍増させます。
読者としては、当然騙されるたびにハードルを上げて、疑り深くなっているにもかかわらず、その上を行くのが凄すぎる。

醍哉が1つの策略に複数の意味を持たせる手腕見せていますが、これってそのまま作者への褒め言葉にも当てはまりますね。
幾重にも伏線を張ることで、物語に厚みをもたせています。

ここまで騙される理由には、文章の巧さがあるんでしょうね。
設定やストーリーだけで目先を変えても、そうは上手く行かないはずですから。
ライトノベルらしい読みやすさを残しつつ、強調点で文章の面白さを抽出してくれています。
言葉選びのセンスが抜群なので、ある種爽快な気分さえも味わえます。

たった6人しかいない世界で、生死をかけたゲームに挑む関係図が状況に応じて刻々と移り変わっていくのは、見応えありますね。
このメンバーの中では、一輝は決して頭脳では優位には立てないのだけれど、負けてもいないんですよね。
何というか、一人だけ別次元で戦っているかのような印象を受けます。
さすが“○”に興味を持つだけのことはあります。

唯一にして最大の欠点は、プレイヤーキャラ以外はNPCだと認識してしまうことで緊張感が削がれてしまうこと。
前回のラストで醍哉が告げたゲームルールとクリア方法のおかげで、リセット前提で読んでしまうんですよね。
クローズド・サークルとループ物の相性の悪さが出てしまったかなーという印象は拭えませんでした。
そういう意味では、ゲームの面白さは、前回の方が上でしたね。

解決後の「日常」シーンは、色んな意味で反則的な女の子たちばかりだった。
姑息だと思っていても、惹かれずにはいられない男心を弄びやがって……!
もっともっと積極的に誘惑してください、よろしくお願いしますっ。

無から創造し、未だ誰もが思いつかないような発想をもって話を作ることができたなら、もちろん評価されるべきです。
しかし、想像可能なはずなのに、巧みに答えを隠して予想を外させる技もまた同様に、凄い技術だと称賛されていいのではないかなと思います。
このシリーズおよび作者は、もっと評価されて欲しいですね。

幾重にも張り巡らされた伏線と登場人物の行動理由に驚かされます

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価A 

△page top

« ゲームソフト発売カレンダーを見てwktkしていたあの頃を思い出す
ココロコネクト キズランダム »

この記事に対するコメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

△page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://akikakeru.blog117.fc2.com/tb.php/901-7f94d401
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。