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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN 

東京レイヴンズ1  SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)
(2010/05/20)
あざの 耕平

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読書期間:2010/5/26~2010/5/30

【評価……B
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
安定感
期待感




 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 『ぼく、シキガミになる。ずっと一緒にいて、ずっと護ってあげる』
 それは遠い昔の約束。彼がまだ“将来”の意味を知る前の――。
 霊的災害〈零災〉が多発し、陰陽師たちが活躍する現代。
 土御門春虎はトコトン運の悪い少年だった。陰陽師の名門に生まれながら、才能はからっきし。この16年の人生で、死にかけた回数12回。そしてある夏の日、極めつきの受難が、彼の前に訪れる。
 「久しぶりです――春虎君」
 土御門家次代当主である幼なじみの少女、夏目。彼女との再会が、春虎をかつて見た“将来”へ――波乱に充ちた“未来”へと導き始める!闇に舞う鴉たちの、時を超える陰×陽ファンタジー!!

【感想】


「BLACK BLOOD BROTHERS」完結より1年。
あざの耕平氏による新作は、現代が舞台の陰陽師モノでした。

丁寧に作っているなぁというのが、第一印象。
今のところは、特別どうこうってことはありませんが、おそらく徐々に面白くなっていくことでしょう。

実のところ、陰陽師が苦手というか興味が持てません。
しかし、BBBの時も吸血鬼ネタに関心がなくても、薦められて読んでみた結果ハマってしまったので、今度もまた同じようになるのではないかなと思っています。
それだけ作者の腕を信じきっています。

どうしても設定の説明が多くなる長編の1巻ですが、無難にまとめられていますね。
もともと詳しい人ならば、説明過多と感じるかもしれませんが、自分にはちょうど良かったです。
ただ、次巻まで覚えていられるかどうか自信が無いので、出来るだけ早いペースで読みたいのが本音だったりします。

とりあえず、時代や舞台などの基本的な内容を踏まえつつ、ストーリーを作った形ですね。
この辺り、BBBとまるで一緒なので、作者のお得意のパターンなのかもしれません。
主要登場人物の年齢が高校生になったため、ラノベとしては手に取ってもらいやすいかな。
恋愛要素も増しているので、陰陽師抜きにしても楽しめます。

主人公の土御門春虎の鈍感さは、作者が描くと新鮮に見える。不思議。
ラブコメの主人公ばりに好意に鈍いキャラですが、真っ直ぐな性格の持ち主で好感が持てます。
日常生活でヘタレであっても、緊急時には適切な判断と行動がとれるタイプみたいなので、意外と格好良く見えるのもポイント高いところです。

ヒロイン役である夏目のキャラ造形には唸らされました。
怒りっぽく意地っ張りで、おまけに嫉妬深く独占欲が強い。
春虎視点からみると、取っ付きにくいと思われても仕方のない態度を取っているんですよね。
しかし、この娘に隠された秘密を知ると、印象が一変します。
きっと、物凄い勘違いされやすい娘なんだろうなぁ。

親友ポジションである冬児もまた、クールな二枚目としてキャラが立っていました。
頭の回転が速く、臨機応変に動ける姿が格好良かった。
今後、名脇役になりそうな予感がヒシヒシと伝わってきます。

今回の要であるギミックは、二度読みを前提とまでは言わなくとも推奨しています。
事実を知ってから読むと、かなりニヤニヤしながら読めますね。

陰陽師バトルについては、可もなく不可もなく。
さすがの筆力で安定感は抜群です。
ただ、陰陽師特有の面白さについては、まだまだこれからかな。

すみ兵さんのイラストは、綺麗で良かったです。
挿絵はトーンを多用しすぎているようにも見えましたが。

伏線が散りばめられた序章でした。
じっくりと読むつもりではいますが、3巻ぐらいまでには一度大きな盛り上がりを期待したいな。

あざの耕平流・現代版陰陽バトルの開幕

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  東京レイヴンズ  あざの耕平  すみ兵  評価B 

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