明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ラノベ部 

ラノベ部 (MF文庫J)ラノベ部 (MF文庫J)
(2008/09)
平坂 読

商品詳細を見る
読書期間:2010/4/5

【評価……B+
発想 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
コメディ
パロディ
メタ



 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





物部文香はごくごく普通の高校一年生。高校に入学して一週間、今まで通りさして特徴のないごくごく普通の毎日を送ってきた文香だが、ある時ふと気がつくと軽小説部、通称『ラノベ部』に所属することになっていた……!
かといってたいそうな事件が起こることはなく、ライトノベルを読んだりちょっとだけ変わった友達と友情を育んだり、一風変わった先輩に絡まれたりと、楽しく日常を過ごしたり過ごさなかったりしていた。
そんな、どこにでもありそうな、でもどこにもなさそうな日々が繰り広げられる新感覚ライトノベルのはじまりはじまり。

【感想】


ライトノベルを好んで読む者たちが集う「ラノベ部」の他愛ない雑談を描いた、日常系コメディ。

予想していたよりも、かなり面白くて驚きました。
なるほど、これは評判が良いわけだ。

よくある文化系部活ラノベで、いわゆる日常系と呼ばれる雑談メインの作品ですね。
「生徒会の一存」シリーズのように部室内でほぼ完結しており、なおかつ1話が10~20ページの短編となっているため、テンポのいい四コマ漫画を読んでいるような気分になります。
似ている要素は多いものの、「生徒会の一存」が激しいボケとツッコミで漫才風のテイストになっているのに対し、「ラノベ部」はシュール&まったりとした他愛のない雑談が面白可笑しくて、受ける印象は大きく異なりますね。
ゆる~い雰囲気のおかげで、気を張って読む必要性が無く、気分転換にピッタリです。

ライトノベルという言葉すら知らない物部文香が、流れでラノベ部に入部するところから始まる導入は、正面から描ききっていて感心させられました。
そもそもが定義が曖昧ではっきりとしないライトノベルという分野を説明すること自体が難しいはずですからね。
ラノベがどういったものであるかを、感覚で伝えてくれており、共感できるところが多かったです。
作品自身がラノベを体現していて、初心者向けラノベとして名高い理由も読んでみて納得できました。

しかし、だからといって、普段からラノベを読んでいる人にとってはツマラナイのかというと、そうでもありません。
ラノベ読者にとってはニヤリとさせられるネタが随所に仕込まれており、これはこれで楽しませてくれます。
ラノベ部という部活動の雰囲気を表わすのに、実在のライトノベルを使ってパロネタやメタ要素を散りばめるのは非常に効果的だったと思います。

定番のキャラクターが多く占める中で、主人公の文香がキャラ的に際立って面白い。
ただの天然系ロリ娘かと思いきや、中身はダウナー系で、思ったことを包み隠さずぶちまける性格には常にシュールな笑いがくっついてきます。
良い意味でイラストとギャップがありましたね。
ホント、キャラの立て方が上手い作者さんだなぁー。

ライトノベルに限らず、本を読む楽しさを教えてくれる良作でした。
もっと媚びている作品かなと思っていましたが、とんだ勘違いでしたね。

ライトノベルが好きで良かったなと思わせてくれる日常系部活動コメディ

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ラノベ部  平坂読  よう太  評価B+ 

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電撃文庫2010年6月購入作品  »

この記事に対するコメント

わかりやすくラノベを紹介する部活

 はがないの平坂読先生の著作ということで読んでみましたが、その評判通りの作品でした。
 イラストの画風(とくにカラー部分)はあまり好きじゃないんですけど、絵が合わなければ、脳内で別な絵に変換しても別にいいんだなあ、ということを学びました。
 初心者に向けて、やさしくラノベを紹介する内容になっていますが、それよりもむしろ、ラノベを少なくとも20冊以上読んだことのある人に渡して、ひとときピュアな気持ちに浸ってもらう、そういうのがいいかもしれません。
 あ、でも時々太字になるのは目を引きやすい気がしますね。ただこの技法は、読むに堪えない作家さんがやると、痛々しさが増しますけどね。

 顧問の先生は名前しか出てきませんでしたから、ラノベ部の部員7人が主要キャラということになりそうです。
 天然でピュアな女の子が主人公で、その友達が素直クール。二人とも、背はそんなに高くないです。 で、部長が先輩の女性で、ラノベの指南役。語弊もありますが、一応常識人という分類に入るかと思います。 その幼馴染の先輩が冷めたツッコミメガネで主人公体質。 その4人がおおまかにメインで、残りの3人は、BLを謳歌しているお嬢様と元気少年とナルな男の娘。
 それこそ感じ方は人それぞれなので、僕の感じたままに書きますね。ピュアと素直クールの女の子同士の友情とか、美しすぎます。
 秋空翔さんも書いていらっしゃる通り、天然ゆえのきつさには笑ってしまいます。 それに、便宜上素直クールと呼んでいますが、この娘もまだまだ余裕がなくて、そっけない受け答えと、内心慌てている部分のギャップがたまらなくかわいいです。僕はこのタイプを好きになりやすいと思います。
 BLを謳歌するのもいいですけど、どう見てもBL好きなのにそれを隠そうとするのが王道っていうか、どっちがいいんだろうな、と考えさせられました。この人にはもう何も言えない、と言えるほど手遅れです。
 男の娘は、自分の美しさに自信を持つべきではない、というのは、わりと自信を持って言えます。王道というか、求められている方向性はそっちじゃないと思います。 自分の美しさを知ってる場合、それを最大限に有効活用して演じきれる策士タイプだったらありかもしれませんね。で、その素の顔は主人公ほか数人しか知らない、と。 あとはまあ、絵師さんの全面的なバックアップも欠かせない要素ですね。 まあ、このキャラが1巻時点でいらない子みたいな感じだからこそ、幸村の成功があったのかもしれませんが。というか、幸村は主人公の文香を受け継いでますね。
 元気少年は、スポーツ万能だけど身長は低めで、絵的にもバランスよかったなあ、と思います。あ、語尾に「ッス」ってつけるキャラがはがないにいないのは残念かもしれません。
 部内の恋心の矢印も、それなりに話が面白くなりそうな方向で向いていますね。 あそこで待つのは考えられませんでしたが、それが大事だったのか、とうならされました。
 あ、あと妹(主要キャラには数えていません)の性格も何だかおかしかったですね。姉が幼ければ妹がしっかりする、『けいおん!』みたいなのがやっぱり王道で、この姉(主人公)なら、妹は大人びていてもよかった気がします。
 テンポのいい会話で楽しめました。そんな中、将来『肉』っていう言葉が出てきてもおかしくないノリの下地は、充分感じることができました。

 図説がよすぎて困るほどいいので絶賛します。これは広まるべきです。とくにMF文庫は、空きスペースの宝庫ですし。わざわざ会話スペースを邪魔したりせずに、下に入れられたら最高なのに、と思います。

 「パロディに寛容であれ!」っていうのは、出版社さんたちに強く望みますね。やっぱり、できることなら伏せ字がない方が臨場感でますもん。共存共栄の気風を盛り上げていきたいです。 知っていれば知っているほど得する感じで、ウハウハです。

 ネタの題材もいい線行ってたなーと思います。共感が持てる部分が多かったです。
 
 『僕は友達が少ない』(はがない)1巻のあとがきにおいて、「『ラノベ部』と比べてみると面白いかも」という内容がありましたが、本当にその通りですね。 根っこの部分、毎日面白おかしく高校生活を送っているインドア系の部活ものという点では共通しています。が、面白さを盛り込みつつも真摯に真面目に描かれた『ラノベ部』に対して、最低限のバランスをさりげなくとりつつも、エンターテイメント的な欲望に忠実に描かれた『僕は友達が少ない』の方が爆発的に売れたというのは興味深いと思います。『僕は友達が少ない』の方から入って、『ラノベ部』の方にも興味を示す人はきっとたくさんいらっしゃるでしょうから、そういう意味で、『ラノベ部』がもう一度脚光を浴びるチャンスができてよかったと思います。『ラノベ部』は、平坂読先生の作家生活のステップの上で、社会的にも、表現力の面でも血肉になっていることが感じられました。ちょっとだけ、平坂読先生のことを深く知ることができた、と言ってもいいかもしれません。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/06/20 14:37 * 編集 *

>紫電さん
はがないが発売される前から評判の良かった本作を手に取らなかった最大の理由は、絵でした。
等身の低いロリ傾向のあるイラストに抵抗を覚えて手を出しにくかったんですよ。
でも、実際に読んでみると、これはこれでありかなと思っちゃうのは、作風とマッチしているところがあるおかげだと思います。
どんな人にとってもお薦めしやすい内容でありながら、その理由が異なるってのはなかなか興味深いですね。

キャラがラノベの模範的な設定を捉えつつ、独自の面白さを引き出しているのは見事ですね。
相変わらず数は多いのですが、短編ごとに登場させる数を絞っているので、混乱することもないですしね。
文香のギャップは大きな萌えポイントだというのは激しく同意します。

はがないを踏まえて、ラノベ部を読んだ人というのは、僕ら以外にも結構いるんでしょうね。
この機会に、さらなる評価を得てもらいたいものです。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/06/24 03:09 * 編集 *

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