明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店7 

付喪堂骨董店〈7〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)付喪堂骨董店〈7〉―“不思議”取り扱います
(電撃文庫)

(2010/03)
御堂 彰彦

商品詳細を見る
読書期間:2010/3/13~2010/3/14
月間マイベスト作品

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
クーデレ
構成




 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 咲と刻也。二人は予期せぬ形で出会い、物語は始まりました。ですが、それは本当に偶然だったのでしょうか?出会い、想いを育み、共に歩んできた今まで。そこに大きな偽りがあったとしたら――。この出会いは許されるぬものだったのです。
 都和子は決断します。大きな偽りによって歪んでしまった世界を正すことを。――自らの手で咲の命を奪うことを。
 咲を守りたい刻也、殺さなければならない都和子。二人の哀しくも激しい戦いが幕を開けます。大きな偽り――咲と刻也の秘密とは?そして、二人を待ち受ける運命とは?これが、二人について語る最後の物語となるでしょう。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


人の願いを叶える「アンティーク」に希望を見出す、シリーズ最終巻。

切なさが入り混じる、素敵な物語でした。
終わりを迎えたのは寂しいけれど、綺麗なラストに大満足です。

予想していた展開とはまるで違う方向に進み、驚かされました。
幾度となく裏をかかれてきた今シリーズですが、最後の最後まで良い意味で裏切ってくれましたね。

想像以上に深く重い背景がのしかかり、悲壮感が半端じゃありません。
正論と感情論のどちらもが理解できるだけに、登場人物たちの心情が苦しいほどに伝わってきました。
誰もが間違っているとは思えませんし、思いたくもないです。
だからこそ、導き出された答えには、読者である自分までもが救われる思いでした。
人によって捉え方は異なるでしょうが、エピローグで見せたあの姿を見る限り、これは紛れもなくハッピーエンドだったと確信しています。

刻也の泥臭いまでの執念と、咲を求める覚悟は、痺れるほどに格好良かった。
咲の背負った運命と、刻也に対して注がれる愛情には、胸が打たれる思いでした。
ラノベ作品で、この二人ほど幸せになって欲しいと願ったカップルはいなかったかもしれません。

これまでに登場した人物やアンティークを巧みに配置し、練り上げたストーリーには感服します。
忘れかけていた伏線も回収しており、お見事としか言いようがありません。
以前、咲の口から出た「優しいけれど傲慢」だという言葉の真実が分かったときは、身震いしました。
まだ読んでいない人は、軽く振り返っておいた方が、より楽しめるかと思います。

意図的に不明瞭にしているのか、謎は多少残っており、気にならないと言えば嘘になります。
アンティークの能力も、使い勝手が良すぎるものがいくつかあり、反則的だと思わないでもありません。
しかし、刻也と咲の二人の関係に焦点を絞った描き方は、ブレのない正統派ラブストーリーに仕上がっており、細かい点など差し置いて、純粋に感動させられました。

タケシマサトシさんの絵は、シリーズ当初と比べ荒々しいタッチに変化しましたね。
どちらにせよ、作風にもマッチしており、素晴らしいイラストでした。
毎回イラストが楽しみで仕方なかったですね。

この物語に出逢うことができて本当に良かった。
綺麗に完結していますが、アフターストーリーも読みたいと思ってしまうのは、それだけこの作品を好きな証拠なんでしょうね。
甘く平和なニヤニヤできる短編が発売されれば最高なんですが、ひとまずは余韻に浸りたいと思います。

作者の御堂彰彦さんをはじめ、この本の制作に携わった全ての人に感謝を。
お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

何事にも変えがたい想い人のために、運命に立ち向かう少年と少女のラブストーリー

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  付喪堂骨董店  御堂彰彦  タケシマサトシ  評価A- 

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この記事に対するコメント

名作に感謝します

 これほど満たされた最終巻は、最近なかなかありませんでした。それだけに、僕の方から付け加えることはありません。
 
 6巻まで読了済みで、もしまだ7巻を読まれていない方がいれば、たしかに最初から読み返すことが有効だと思います。そうした方が、7巻をより一層楽しむことができるはずです。

 今はしっかり羽を休めて、このコンビにはまた戻ってきてほしいです。楽しませてもらったからこそ、ますます期待を大きくしてしまいます。
 短編集は、1年半~2年後くらいに出してもらえるといいかも、とか思いますが、それはそれで良し悪しが出てくるでしょうね。まあ縁があったら、またいつかどこかで、咲と刻也に逢いたいものです。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/05/25 22:43 * 編集 *

>紫電さん
地味な作風のため、知名度はそこまで高くはないんですが、質は文句なしなので固定ファンが付きやすい作品だったのかなと思います。
隠れた名作ではなく、もっと評価されるべき本ですね。

無事完結したことで、おかげさまで楽しみが一つ減ってしまいました。
「12DEMONS」から続くこのコンビは、今後も継続してもらいたいですし、しばらくしたら帰ってくることを信じて待ちたいなと思います。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/05/26 09:49 * 編集 *

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