明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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空ろの箱と零のマリア3 

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)
(2010/01/10)
御影 瑛路

商品詳細を見る
読書期間:2010/1/20
月間マイベスト作品

【評価……A
発想 ★★★★★★★★★ … 9
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー
狂気




 ★★★★★★★★☆☆ … 8
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 「お前、“O”と関わっているだろ?」
 クラスメイト・大峰醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。
 気付けば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム――『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること――。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。
 “箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは……?緊迫の第三巻!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


キャラクター同士の駆け引きが魅力的な「はこマリっ!」第3弾。
この略称はありだと思う。

いやはや、これは素晴らしい。
……って、この褒め言葉は倫理的にマズイ気がする。
とにかくまぁ、凄かったです、はい。

2巻ラストの引きが強烈で、待ち遠しかった今巻。
序盤は意外にもヌルい日常シーンが続き、それはそれで面白いラブコメ風でしたが、肩透かしを食らいました。
しかし、それも新たな“箱”である“怠惰なる遊戯”に一輝たちが取り込まれてからは、物語は急転。
強制的に参加させられた一輝たちに待っていたのは、殺し合いゲームという過酷なものでした。

密室の中に放り込まれた男女がゲームという体裁で殺し合いをする……というのは、よくある題材です。
かなり好みの設定なんですが、この作品には他ではあまり見られない特徴があります。

それは、登場人物全員が切れ者だという点です。
危機感の足りない人物がやられ役になるのが、この手のタイプではパターンとなっていますが、それがありません。
最初から油断を見せず、隙あらば生き残るために相手を陥れようとするものたちばかり。
レベルの高い駆け引きが、緊張感を伴って非常に面白い。

中盤からは、のめり込むようにして読んでいました。
必死に推理しながらページをめくる様は、まさに没頭中という言葉がピッタリだったかと思われます。
それでも裏をかかれて騙されたのは、1,2回では済みませんでした。
作者のリードの巧さには、惚れ惚れしますね。

キャラの思考を読者に理解させる独特のアクセントのある文章もやみつきになります。
たとえ共感ができずとも、別の考え方を持った人間がいるということを明確に教えてくれるのは何気に凄いことだと思うんですよね。

今回、閉じ込められた6人は全員キャラが立っていて好感が持てますが、その中でもお気に入りは生徒会長の新藤色葉かな。
いち早く特異な状況を判断して行動に移す姿は、個人的には物凄いシンパシーを感じられました。
普段はきっと明るくみんなから好かれる性格なんだろうなぁ。

大満足の一冊でした。
これまた気になるところで終わってしまっているので、続きが待ち遠しくてたまりません。

閉ざされた空間で、己の命を賭けた心理戦が熱い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  空ろの箱と零のマリア  御影瑛路  鉄雄  評価A 

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« クイックセーブ&ロード2
2010年4月読書記録  »

この記事に対するコメント

帯書き「意味のない、殺し合いをしようぜ?」

 という、インパクトのある帯書きに、思わず二ヤリとさせられます。

 箱に関わる部分と日常部分との温度差もいい感じですね。日常のマリアも見ていて楽しいです。

 誰が誰と話をしたいと思っているかという選択も、面白かったなあ、と思います。
 それから、役職の不平等感もすごいです。便利なコマンドがいろいろとあるように見えますが、そのコマンドの発動条件が、革命家以外は限定的すぎるよなあ、と思います。

 今日改めて読み返してみて、展開のさせ方が上手いよなあ、と思います。展開のさせ方によっては手詰まりになったりもするのに、物語を面白くする方向にちゃんと計算されているなあ、と思います。
 この狂気の物語の中で、普段の新藤色葉に思いを馳せることができるあたりはさすがだなあ、と思います。言われてみると、たしかに出会う場所が違っていればいいキャラだったかもしれないなあ、と思います。

 勝利条件を踏まえた上で4巻の展開をいろいろ考えてみましたが、僕の頭では面白くすることができませんでした。4巻は6月10日に発売されるそうですね。その日までに、気力を充実させておきます。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/05/05 22:39 * 編集 *

>紫電さん
1巻とは日常と非日常の構成が真逆だったので、妙に違和感がありましたよ。
甘い展開が続くと、フラグかと思ってしまうのは、作者の作品に毒されてしまっている証拠ですかねw

最初は役職が懲りすぎていて分かりづらいかなと思ったものですが、登場人物たちがお互い腹の探り合いをしているおかげで、各職の特徴を説明してくれているんですよね。
これを計算してストーリー展開も考えているのだとすると、結構凄いことじゃないでしょうか。
発売日も迫ってきましたし、決着が楽しみですね。

ところで、紫電さんのコメントの文末が揃いすぎているのには何か理由でもあるんですか?
何となく気になったものですからw

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/05/06 01:22 * 編集 *

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