明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり 

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈9〉始まりの未来は終わり (電撃文庫)嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん〈9〉
始まりの未来は終わり (電撃文庫)

(2010/01/10)
入間 人間

商品詳細を見る
読書期間:2010/1/10~2010/1/12

【評価……B+
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
狂気
衝撃度





 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★☆☆
 … 8





 長瀬透が殺された。
 そのあと、変な奴から殺人声明の電話が掛かってきた。
 でも僕の人生には、一片の起伏もない。僕とまーちゃんの毎日は、それでも何も変化しなかった。
 そして僕は、長瀬の死を知らされても、涙も流さなかった。
 ……ははっ。ああ、良かった。僕はまだ、笑えたぞ。

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


みーまーシリーズ、終わりの始まりを告げる第9巻。
前回、嘘だと信じたかった衝撃のラストは、あらすじや帯にて読む前から肯定されてしまいました。

狂ってるなぁ、色々と。
言語化される前の脳味噌垂れ流しのような文章は、かつてないほどの読みにくさ。
200ページという薄い本にも関わらず、倍以上の厚さの8巻よりも労力を要しました。
精神崩壊した人間の文章を書く能力において、作者の右に出る人はそうそういないのではないでしょうかね。
脈絡のなさや日本語としておかしいところを突っ込む前に、他にはない独特の魅力があります。

時を重ねるごとに壊れていく××の姿は、痛々しくて見ていて辛かった。
嘘と捻くれた思想で構成されているため一見分かりづらいですが、酷く衝撃を受けて我を忘れようと現実逃避に必死だったんだろうなぁ。
元々不安定な精神構造をしていたところに、悪意のある現実をまざまざと見せつけられては、さすがの彼でも自分を誤魔化しきれなかったようで。
そりゃまぁ、元彼女をあんな形で殺されては、常人であっても平静を保てませんよ。

失って気付くことがあるというありふれた言葉を、××を通して実感させられました。
××にとって、長瀬がここまで大きな存在だったとはなぁ。
みーくんとなる前の「ぼく」には、恋日先生に次いで精神を安定させてくれる相手だったんでしょうね。
何でもないことだと振る舞う姿が、逆に心苦しくなります。

そして、長瀬が殺された時点で、もう安全な位置にいるキャラはいなくなりました。
先を読み進めることが、これほど恐ろしいと感じたことは今までなかったかもしれません。
狂気に満ちた街で起こる惨劇の前に、ビクビクしながらページをめくりました。
わざわざ登場する女性陣が死亡フラグに見えて困りましたよ……。

そんな混沌とした内容とは裏腹に、イラストはシンプルかつ美麗な仕上がりとなっています。
いつもながら、左さんの仕事っぷりには唸らされますね。
注目は初めてイラスト化されたジェロニモもとい奈月さん。
作品内で若い若いといわれてたけれど、この可愛らしい顔付きで三十路は反則だろうw

次巻ありきの内容で停滞してしまっているため評価はしにくいですね。
前振りとしては、次への繋がりとしてベストに近かったのではないかなと思いました。

願わくば、少しでも多くの人間が助かるハッピーエンドでありますように。

壊れていく人間の心理が、頭での理解ではなく感覚で伝わってくるクセの強い文章が売り

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん  入間人間    評価B+ 

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