明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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キーリ 死者たちは荒野に眠る 

キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)
(2003/02)
壁井 ユカコ

商品詳細を見る
 読書期間:2010/1/6~2010/1/10

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆ … 8
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★★
 … 9
世界観
安定感
完成度




 ★★★★★★★★ … 9
 ★★★★★★★★
 … 9
 ★★★★★★★★
 … 9




 キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いていた。
 冬の長期休暇初日、キーリは<不死人>の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。
 キーリは、勝手に彼らの旅についていく事に……。様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。
 しかし、旅の終わりは思いのほか早く訪れる。ハーヴェイが教会の<不死人狩り>に捕まってしまい――!?
 第9回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作。

【感想】


第9回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作。

初めて買った電撃文庫作品ということで、思い入れのある一冊です。
以前3巻までは読み終わっていたのですが、改めてこのシリーズを手につけるに辺り、最初から読み直すことにしました。

舞台は、とある荒れ果てた惑星。
長年続いた戦争により高度な文明は廃れてしまった世界で、幽霊が視える少女と死なない体を持つ男のガールミーツボーイとなっています。

思い出補正を抜きにしても、非常に面白い。
まず何といっても、作品全体から醸し出される退廃的な雰囲気が素晴らしい。
作者もあとがきにて書いていますが、古びたラジオや荒野の惑星などの単語に反応する人には打って付けの本です。
実際、自分も当時ハマっていたRPG「ワイルドアームズ」シリーズを彷彿とさせる舞台が気に入って買ってみた口なのですが、多少の違いはあっても見事にハートを掴まれました。

内容は、プロローグとエピローグを除く全6章仕立てになっています。
本筋を描きつつ各出来事を詰め込んだ短編に近いもので、物語のメリハリが効いていて読みやすいのが特徴。
伏線の張り方も巧みで、退屈させません。

主人公であるキーリは、霊感が強く周囲から浮いた存在となっている女の子。
文章から伝わってくるさりげない挙動が、わざとらしくなくて可愛らしいのなんの。
この辺りは女流作家ならではの表現で、男性作家ではなかなか見ることが出来ません。

一方で、もう一人の主人公というべき不死人・ハーヴェイは、モロ少女漫画風の青年ですね。
面倒臭がり屋の中に優しさがあるイケメンタイプで、どこかの乙女ゲーに出てきても全く違和感ないでしょう。
男性読者の中には毛嫌いする人もいるかもしれませんが、個人的には普通に格好良いと思いました。

第三者からみるとバレバレなのに、今一つ素直じゃない二人の恋愛模様にニヤニヤとさせられます。
二人の関係や距離感がもどかしいぐらいなのが、読み手としてはちょうどいいんですよね。
ラジオの憑依霊である兵長の小言が面白さと心地良さを与えてくれます。

イラストは、同じ第9回電撃大賞にてゲームイラスト部門の大賞に輝いた田上俊介さん。
この方の絵を最初に見たとき、感動したことを覚えています。
窓辺で少女が読書する紫がかったイラストで、見た瞬間に絵の中へ引き込まれる感覚は忘れられないですね。
電撃大賞のサイトにて閲覧可能なので、宜しければご覧ください。

もちろん今作品における絵も素晴らしい完成度です。
表紙絵のインパクトもさることながら、挿絵の美麗で繊細なタッチに心を奪われます。

以前よりもラノベを読むようになって分かることは、とても処女作とは思えない文章力ですね。
「七姫物語」や「バッカーノ!」を抑えて大賞になったのも肯けるってもんです。
男性よりも女性にお薦めできる一品かな。

あどけなさの残る少女と面倒臭がり屋の青年が、小型ラジオをぶらさげながら荒野を旅する話

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  キーリ  壁井ユカコ  田上俊介  評価A- 

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