明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

09«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 /  Trackback -- /  Comment --

△page top

クロノ×セクス×コンプレックス① 

クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)
(2009/11/10)
壁井 ユカコ

商品詳細を見る
読書期間:2009/11/17~2009/11/19
月間マイベスト作品

【評価……A-
発想 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
設定 ★★★★★★★★★
 … 9
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
世界観 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
完成度 ★★★★★★★★
 … 9
期待度 ★★★★★★★★
 … 9

平凡な時計屋の息子・三村朔太郎は、高校の入学式当日、時間が狂った奇妙な路地から見知らぬ学校の入学式に迷い込む。そこは時間を操る魔法を学ぶ学校で、おまけに自分がミムラという名の女子になっていて!?そのまま入学を余儀なくされたミムラは、魔法の授業に戸惑ったり、女子の自分や寮のルームメイト・ニコにドキドキしたりの日々に突入する。
さらに女子寮を統べるホーライ会の選挙で候補者に擁立され、男っぽい性格を武器に“女子寮の王子”として名家出身のお嬢様・オリンピアと争うことになるが、それが思わぬ展開に――!?
壁井ユカコが贈る男女入れ替わり×魔法学校×タイムリープ・ストーリー!

【感想】


壁井ユカコさんの新シリーズ。
舞台が魔法学校で、主人公がTSモノ(性転換)、そして物語はタイムリープという素敵な単語が羅列する今作。
「鳥籠荘」シリーズは興味が全くなかったわけではないのですが、設定にそこまで惹かれなかったので手に取るのを迷っていましたが、これは発表された段階で買うことを決めていました。
そして、その判断は正しかったです。

主人公の三村朔太郎は、高校入学を控えたどこにでもいるような平凡な学生。
そんな彼が高校の入学式に向かう途中で女の子になってしまい、なおかつ魔法学校に迷い込んでしまった――というハチャメチャな導入から物語が始まります。

これは素晴らしい。
いずれの要素も無意味にすることなく、自然な流れで組み込まれた物語と世界の完成度に驚かされます。
まずは魔法や性転換の設定が気になり、次にストーリー展開が気になり、最後はキャラクターの背景や事情が気になって、読書ペースが加速していきます。
あらすじの訴求力も凄いと思いましたが、それ以上にこの本の惹きつける力には感服させられました。

女性作家ならではの視点から描かれるキャラクターは、リアリティがあっていいですね。
男性作家では、なかなか書ける代物ではないですよ、これは。
特にミムラのルームメイトであるニコの思考や発言は、現実世界の女の子を想像させる生々しさがあります。
同性にモテる女の子のタイプとか、男が好みそうな女を嫌う女の子とか、相手を陥れる言葉がエグいところとか、一男性読者としてはミムラと同様に何とも座りが悪い気分になります。
当然、女の子が甘いものばかりで構成されているなんて夢みたいなことは思ってもいませんし知ってもいますが、二次元で表現されると新鮮に感じますね。

一方で、中身は男のミムラは年頃の男子にしてはウブすぎて現実味がなかったりします。
潔癖すぎる点は、男からすると違和感がありますねー。
中高生の男子だったら女の子の体に興味津津なんですから、もうちょっとエロくてもイイと思うな。
何というかこう道徳的に駄目なのは分かっているんだけど触ってみたいという葛藤を書いてくれると嬉しかったのですが……まぁ、そこを追求すると単にエロ要素の多いありふれたラブコメになってしまうから、これはこれでいいのかな。

いざ魔法学校の授業に入ると、また違った楽しみが生まれてきます。
現代の日本から巻き込まれる形でタイムリープしたミムラだからこそ持っているアドバンテージを活かすシーンは巧いなと思いましたね。
得られる優越感が気分良くて、読書中に面白いなぁとしみじみ実感させられました。
ストーリーもまた読めそうで読めない微妙なバランスで、良い意味で読者の予想を裏切ってくれるのが嬉しくもあります。
伏線を大量に残しているので、どう消化してくれるのかと今から楽しみで仕方ありません。

楽しさや驚き、爽快さに萌えなど読者の色んな感情を引き出してくれる本です。
作者が狙った通り、ドキドキワクワクさせられましたよ。
今後の期待が止まない、注目シリーズですね。

時間移動×性転換×魔法学校という設定を見事に調和させた意欲作

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  クロノ×セクス×コンプレックス  壁井ユカコ  デンソー  評価A- 

△page top

« AHEADシリーズ 終わりのクロニクル4<上>
友だちの作り方 »

この記事に対するコメント

 さっき書いたコメントではいいことを書けなかったので、今日もうひとつ書いておきます。

 面白かったです。
 最初の話であっさりレベッカが成仏してしまったことにがっかりして『キーリ』は読めなかったんですが、今度のお話は追っていけそうです。壁井ユカコさんの文章は本当に安心して読んでいけると思いました。

 秋空翔さんがタイムリープものがお好きなら、僕は男女入れ替わりものが大好きです。

 ニコ・ヨーコはおっしゃる通りよく描けていたと思います。他の女の子たちも。

 エロに関しては適量かなあ、と思います。

 BAD ENDだからって、突然○○に走る風潮はどうかと思っています。

 権力を握っているお嬢様のあやしさが全然物足りませんでした。 なので、女学園ものをいろいろ探してまた読んでみます。

 魔法学校ものは、今までもこれからも、そんなに読む予定はないので、この本で味わっていければいいなあ、と思います。
 先の展開が全然読めないので楽しみです。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/04/09 20:33 * 編集 *

>紫電さん
壁井さんの作品は雰囲気の出し方が巧くて、本の世界にどっぷりと浸ることができるのが好きですね。
途中、急な転調もありましたが、そこも含めて評価したいなと思います。
なにはともあれ、謎も多く残っているので続き次第でしょうね。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/04/10 03:15 * 編集 *

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

△page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://akikakeru.blog117.fc2.com/tb.php/761-956f65ef
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。