三流木萌花は名担当!
2010/02/04 Thu 21:08:26 [edit]
![]() | 三流木萌花は名担当! (MF文庫J) (2009/09) 田口 一 商品詳細を見る |
【評価……B-】
発想 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
設定 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆ … 8
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
ツンデレ ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
「あなたが、時任零路?」 突然、学校の階段で女の子から名前を呼ばれ、僕は思わず立ち止った。時任零路は、僕が三流木出版からデビューしたとき、一度使ったきりのPNだ。今はもう封印している。まっっっっったく、売れなかったんだ。ところが久しぶりに編集部に顔を出すと、そこにいたのはあの階段の女の子三流木萌花だった。 「担当命令よ!萌えでエッチなラブコメを書きなさい!」 えええっ!?……も、“萌え”?文学、目指してるんだけどくぁwせdrftgyふじこ。 アグレッシブにラブってコメる“ラ界”の風雲児・ミツルギファイヤー文庫創刊!! |
【感想】
ラノベを作品内で取り扱うラノベって増えましたよね。
この作品もまた、タイトルから察しが付く通り、作家である主人公と編集者である編集者のラブコメを描いた、よくあるパターンとなっています。
萌えどころかオタク知識がゼロに近い主人公・時任孝一。
そんな彼にライトノベルを書かせるために、萌えを理解してもらおうと体当たりでエロいシチュエーションに挑むヒロインの三流木萌花が可愛い。
散々な目にばかり遭うのに、担当者だからと自分に言い聞かせる萌花が可哀想になるくらい健気です。
孝一がもう少し思春期の男子らしい発想を持っていれば、より面白かったんだろうなぁ。
まぁ、実にMF文庫らしい萌え系ラノベですね。
定番のイベントが目白押しで、新鮮さはありませんが、安定した面白さがあります。
この作品ならではの特徴が少なく、良くも悪くも普通のラブコメといえるでしょう。
強いて言えば、イラストによる補助効果の大きさを実感する本ですね。
をんさんの絵のおかげで、作品のクオリティが底上げされています。
イヤらしさを感じさせにくいエロさが妙にハマりました。
主線がハッキリとした絵柄も高ポイントです。
萌花以外のキャラが弱かったり、ストーリーが単調だったりもしますが、それなりに楽しめました。
ベタなラブコメが読みたい方にはいいかもしれません。
▼ | 純情な主人公にエッチで萌えなラブコメを書かせるためにヒロインが奮闘するお話 |
テーマ: ライトノベル
ジャンル: 小説・文学
タグ: 書評 三流木萌花は名担当! 田口一 をん 評価B-
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