明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない3 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫)
(2009/04/10)
伏見 つかさ

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読書期間:2009/7/3~2009/7/6

【評価……B
設定 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
コメディ ★★★★★★☆☆☆
 … 7
パロディ ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

俺の妹・桐乃が、どうやら創作活動に目覚めたらしい。ところが、桐乃の書いた小説(ケータイ小説?)とやらは、同じく同人で小説を書いている黒猫にとって理解しがたいものらしく、案の定、口論になっちまった。その上、何を間違ったのか、桐乃が好き勝手書いたケータイ小説がネット上で話題を呼んで、出版社からオファーが来たっていうんだから、俺はただただ驚くしかない。
というわけで、何事にも全力な桐乃が今回発動した“人生相談”によって、俺は、よりにもよって妹と、クリスマスの渋谷の街に繰り出す羽目になっちまった――!?って桐乃!さすがにその場所は兄妹で入っちゃマズイだろ!!

【感想】<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


一般人の兄と、オタク趣味を持つ妹とのホームコメディ、第3弾。

展開は1,2巻と同じで、妹のためという意味もあるものの、どちらかというと自分がスッキリするために奮闘する兄のお話。
既存巻を楽しめた人なら今回も面白く感じると思います。

相変わらず妹の桐乃の言動が腹立たしいことと言ったら、もうね。
生々しいまでに性格が悪いですよ、この妹。
根は悪い奴じゃないと分かっていても、イラッとくる兄・京介の気持ちが切実なまでに伝わってきます。
でもこれは、リアルに妹がいる人ではないと、理解できない感覚なのかもしれません。

そんな中、緩和材のように挿入される幼馴染・麻奈美とのエピソードがかなり良い出来ですね。
おそらくずっと桐乃の話だと、面白さを実感する前に、毒が強過ぎてイライラとしてしまうでしょう。
京介と麻奈美の爺婆臭い和やかなやり取りが、モヤモヤしたものを全て一掃してくれます。
あー、昼下がりの午後に縁側でお茶を楽しむ二人の姿が目に浮かぶようです。

本題であるケータイ小説をテーマにしたストーリーは、少々考えさせられる要素もあり、興味深い内容でした。
創作活動の厳しさと不条理さを痛感させられます。
説教臭いと言ってしまえばそれまでですが、なかなかタメになる話を聞くことができましたね。

それにしても、黒猫のいい娘っぷりには泣けますね。
捻くれた性格はしていますけど、考え方には筋が通っているし、表立っては見せない友達想いなところが魅力的です。

書いてから思いましたが、何だか感想の内容が2巻とほとんど同じですね。
とりあえず面白かったので構いませんが、あまりに何度も同じ展開が続くようであれば、飽きてしまう可能性も出てくるので、ちょっと違うパターンも見てみたいかな。

ツン99%デレ1%の妹よりも可愛い幼馴染や妹の友達が素敵

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  俺の妹がこんなに可愛いわけがない  伏見つかさ  かんざきひろ  評価B 

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この記事に対するコメント

 僕はアニメから入ったので、原作のラノベの方は後で読んでいるんですよね。そう書けば、言いたいことは大体察していただけるかと思います。

 編集者さんが、及第点に達していない作品のことを、まっとうにボロクソに言ってくれたのがよかったと思います。それから、編集者さん自身の好みによって、多少評価の幅があったことも。
 本当に小説家志望さんたちのことを思うなら、ありのままの現実を言ってあげた方が、その人たちのためなんでしょうね。 言ってしまえば当然のことなんですけど、競っているのは作品の面白さであって、どれだけ努力したか、ということではないですしね。

 ケータイ小説っていうのも、怖い世界ですね。僕は、自分に合った世界で生きていくのがやっぱり分相応で、場違いな世界にわざわざ手を出すことはないと確信しました。
 あとがきにもありましたが、作中でケータイ小説の至らない点について登場人物たちが言及していますが、そこは、あった方がいい部分だと自信を持って言えます。お世話になったからと遠慮してほめちぎるよりも、いろんな立場からのありのままの見え方を伝えた方が、ケータイ小説がどういうものなのかということが、読者に伝わりやすいと思います。

 目的達成のためにどこまでやれるか、という点で言えば、桐乃はさすがに非凡だと思いました。桐乃の命令を相手が遂行した場合、どういう結果が伴うかということまではあきらかに頭が回っていませんが、本当に大真面目なんですよね。

 麻奈美の存在は、物語に深さを与えてくれているような気がします。仮に桐乃絡みの展開オンリーだったとしても、普通に読めるレベルだとは思いますけど、これがあるおかげで、さらによくなっていると言えそうです。きっと、桐乃のために駆け回る京介も、麻奈美たち一家とまったり過ごす京介も、どっちが欠けても京介じゃないんでしょうね。 麻奈美たちとの絡みを見ていると、僕ももうちょっと心にゆとりを持って生活することだってできるのかもしれない、なんて考えたりします。

 劇中劇である、『星くずウィッチ☆メルル』のOPの歌詞が、そのままアニメでの使用に耐えられるレベルであったというのもすごいと思います。もちろん田村ゆかりさんのご協力があってこそ生まれた奇跡ではあるでしょうけれども、アクション仮面にも劣らぬ、劇中劇としての存在感をアピールできたと思います。 元ネタ作品と、購入層が重なりますしね。必殺技が、元ネタ作品以上にえげつなくなっている仕様も楽しめます。
 あ、その陰に隠れているとはいえ、もうひとつの元ネタ作品も、なかなかおいしい役どころだと感じています。……いつから電撃文庫の裏っ側はこんなに本気になったんでしょうかww

 あとがきで強調されているように、この作品は作家さんとイラストレーターさんと二人の編集者さんが知恵を出し合って作った作品らしいですね。『四人一作』という造語を作りたくなります。……まあ、多かれ少なかれ、ラノベはそうやって出来上がっていくものでしょうけれど。 で、ここで特筆したいのは、作中に出てくる編集者さんのリアリティですね。改めて、「やっぱり編集者さんも只者じゃないんだよなあ」なんて感心します。また別の意味で、真面目な話の中に素で出てくる萌え用語も、その人の人格の根っこの部分に根付いている病気(ほめ言葉)の深さを感じさせてくれました。

URL | 紫電 #-

2011/02/06 09:04 * 編集 *

>紫電さん
確か、ツイッターで酷評を呟いた記憶がありますが、個人的に3巻部分のアニメ改変は最悪だったと思っています。
何故いきなりアニメ化に話が飛ぶのか、不自然すぎました。
仮にそれは目をつぶったとしても、話のクオリティに差がありすぎましたしね。
フェイトさんのキャラや、編集者の立ち位置などが良かっただけに、あの改悪には失望しましたよ。

アニメ話は置いておきまして、この3巻は内容が内容だけに作者の語りたかったことが詰まったものだったと思いますね。
ケータイ小説についてもそうですし、作品に対する黒猫のプライドなど、見所が多くありました。
頭から否定するのではなく、コンテンツとしての需要を捉えてこそプロなんでしょうね。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/02/07 02:46 * 編集 *

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