明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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カスタム・チャイルド 

カスタム・チャイルド (電撃文庫)カスタム・チャイルド (電撃文庫)
(2005/04)
壁井 ユカコ

商品詳細を見る

【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

■評価【B+】⇒【B】 2008.6.16修正

「あーそっか、もしかして俺しばらく音信不通だった?」『一週間。さすがに死んだかと思うだろ』そんなにたってたっけ。どうりで六月も終わるはずだ。
――三嶋は友人の電話に起こされ、寝ぼけたままバスルームへと向かった。ふと、戸口に人の気配がし振り返ろうとした時、首筋にあてられた刃物の感触に全身が凍りついた。
「動かないで。動いたら切れるよ」
三嶋の前に突然現れた少女マドカ。三嶋の夏はこうして始まった――。
第9回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作『キーリ』シリーズの著者、書き下ろし長編。

『キーリ』で有名な壁井ユカコさんの読みきり作品。
あとがきには続きの構想もあるらしいのですが、『キーリ』が完結し、新しいシリーズ物の作品を執筆しているということはおそらくこの一冊限りなんじゃないかなと思います。

あらすじと内容がかけ離れている気がするので、軽く説明しておきます。
現実世界とは戦後を境に違う方面の高度成長期を迎え、特に遺伝子分野が飛躍的に進歩したそんな世の中で、ある青年が一人の少女に出会う典型的なボーイミーツガールです。

『キーリ』を3巻までしか読んでいない自分にとっては久しぶりに著者の文章を読みましたが、やっぱりいいものを書きますね。
作家には色んなタイプの人がいますが、この人は空気を書くのが巧い人なんだろうなと思います。
情景描写が巧いんですよ。
凝った世界を表現するために、文章が難解になる人もいますが、この人は違いますね。
すんなりと頭に入っては、イメージが瞬時に湧きます。
この作品中は全体的に天気が悪いのですが、曇り空が目に浮かんでくるようです。

文章一文の長さは短くもなく長くもない、ちょうどいいぐらい。
ページ数が400ページを超えているので、結構ボリュームはあります。
内容は、序盤・中盤・終盤の3つに分類できるかと思います。
人によっては、評価が変わっても不思議じゃないくらい中身が違うように感じられますね。

序盤は、近未来的世界と主人公たちの説明&土台作りにページが割かれています。
伏線らしい伏線もなく、切り抜いて短編としても通用するような内容になってます。
ほのぼのしている反面、最終的に前半って必要だったのかなと思わないでもないw
嫌いじゃないけど、少し退屈だったかもしれません。

中盤から、物語は急速に展開していきます。
個人的には、中盤が一番良かったです。
冷静になれば、王道ともいえる流れなのに、この展開はギリギリまで考えていませんでした。
まさか本当かよって感じで、信じたくなかったのかもしれません。

だからこそ、最後をどうやって締めるのかすごい気になりました。
しかし、ちょっと不満の残る終わり方でしたねぇ。
あっさりしすぎじゃないかなぁ?
三嶋(主人公)には、もっと葛藤してほしかった。
詳しいことを書くとすぐにネタバレに直結してしまうので自重しますが、僕だったらあんな簡単に認めることはできないですね。
ウダウダといつまでも一人考え込んでしまいそうw

まぁ、それでも後味が悪いってほどじゃなく、楽しめて読めましたね。
そういえば、作者が女性のためか、少女漫画チックな感じもありますね。
これは今作に限らず『キーリ』にも言えることですけど。
主人公とヒロインがキーリとハーヴェイにダブって見えましたよw

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  カスタム・チャイルド  壁井ユカコ  鈴木次郎  評価B 

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« 調べていても決定的な違いが分らない
秋の終焉 »

この記事に対するコメント

キーリは全巻読みましたが、コレは未読ですね。
今度読んでみたいと思います。
少女漫画風っていうのは的を射ていると思いますねー。
くっ付いたり離れたりするお話ですしね。
あと、キーリ全部読みましょうよw
語りたいこといっぱいあるのにぃ(ノ∀`)

URL | 黒依緑人 #2qaJ23q.

2007/11/22 20:30 * 編集 *

>黒依さん
一時期ラノベから離れてた時があって、キーリはその時に中断しちゃったままなのですよ。
今回のカスタム・チャイルドを読んで面白かったんで、改めて読み直してみようかなと考えてます。
でも、シリーズ物で抱えている本がいくつかあるんで、そちらをもう少し消化してからの方がよさそうでw
いつになったら再開できるだろうw

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2007/11/23 04:33 * 編集 *

あんまり遺伝子をいじらないで

 ハイペースでコメントをつけているので、だんだん積みコメントが減ってきた気がします。

 壁井ユカコさんの本は、作品世界が自分(読者)の嗜好に合うかどうかが問題で、それさえ合えば、文章は間違いなく電撃文庫の最高水準で楽しめると思います。 この作品は、爬虫類っぱさが結構あって、そこはちょっと苦手でした。もし『クロノ×セクス×コンプレックス』から入って二番目の作品としてこれを読むと、戸惑いを感じるかもしれません。 ただ、壁井さんは本当に爬虫類のことがお好きなんだということは伝わってきました。

 アウトローっていうか、照明が行き届いてないイメージの生活空間で、そっちの系統の作品を読むのは、僕にしては珍しかったなあ、と振り返ります。

 メモオフ好きとしては、やっぱりあれには引っかかりを感じないわけにはいきませんよね。 

 それと、何となく記事やコメントからも、時代の流れを感じました。

 『カスタムチャイルド 罪と罰』の方は、表紙が苦手だったのでスルーの予定だったんですけど、感想記事を読んで興味を持ちました。アマゾンから本が届いたら読んでみようと思います。

URL | 紫電 #-

2011/01/25 18:39 * 編集 *

>紫電さん
この手の雰囲気こそが壁井節らしいので「クロノ×セクス×コンプレックス」は、どちらかというと珍しい部類に入るんでしょうね。
さすがに3年前に一度読んだっきりの単発作品は、記憶も薄れるものだなと思いました。

紫電さんが苦手だと感じたところは、概ね好きな属性だったりします。
燃えでも萌えでもない、人間的な魅力が描かれているのが好きです。

「罪と罰」は気に入ってもらえると嬉しいですけど、紫電さんの好みに合うかどうか微妙かもしれません。
あまり期待のハードルを上げすぎずに読んで頂けると幸いです。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2011/01/26 02:32 * 編集 *

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