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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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時載りリンネ! 1 はじまりの本 

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)
(2007/07)
清野 静

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読書期間:2009/4/4~2009/4/9

【評価……C
設定 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4

200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。
バベルの塔に住み、本を取得することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる――それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。
「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める――!

【感想】


評判が良かったので買ってみたものの、しばらく積んでいました。
昔は電撃文庫よりも読んでいたスニーカー文庫ですが、ハルヒの刊行がストップした辺りからホント読まなくなったなぁ。

そんな話はさておき、感想です。

内容を一言で説明すると、スニーカー文庫版の文学少女シリーズ。
ただし登場人物の平均年齢はグッと下がり、12歳の少年少女たちが主役を張っています。

200万字の活字を読むことで、指定した対象を1秒間だけ時を止めることができる種族「時載り」。
そのうちの1人である少女・リンネは、時載りなのに読書が嫌いで、部屋の中にいるよりも外で遊びたい活発な女の子。
そんな彼女の思いつきに振り回される幼馴染み・久高の一人称視点で物語は展開されます。

うーん、期待しすぎた面も否定はしませんが、何とも微妙。
巷で絶賛されているほどではないかなと思いました。

ノスタルジックな雰囲気や、背伸びしたいお年頃な少年少女の魅力は、そこそこ引き出せているように感じます。
時を止める設定を始めとした、作品を面白くさせてくれそうな要素はいっぱい詰まっています。
それは、あらすじからも見てとれると思います。

しかし、物語の見せ方が悪いため、今一つな印象を受けてしまいます。
素材は良くても調理の仕方を間違えれば料理として失敗するような感覚です。

ストーリーの繋ぎ方が雑。
作者にとっての都合の良さが感じられて、残念。
例えば、周りの大人が主人公たち子どもに合わせ過ぎで萎えてしまいました。

登場人物の年齢が低めなのはまぁいいんですが、それならそれでバトルシーンなどにページを割かずにほのぼの路線で行くべきだったかと。
逆にこの路線で物語を展開させたいのであれば、もう少し年齢を引き上げた方がよかったですね。

そして、「200万字の文字を読むことで1秒の時間停止」という最大のポイントを上手く表現できていないのが一番勿体無い。
無駄に浪費し、適当に吸収しているところを見ると、希少性が低く見えてしまうんですよねぇ。

惜しいというよりかは、僕個人が性に合わなかったってところですかね。

無邪気な子どもたちのひと夏の冒険が繰り広げられています

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  時載りリンネ!  清野静  古夏からす  評価C 

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この記事に対するコメント

これは僕も評判に誘われてホイホイと読んでしまったんですが、正直イマイチと言う感じでしたね。
確かに設定は悪くないと思うんですが、どうにもかみ合わないというかグッとくることがないというかwうん、僕に合わなかったんでしょうねw

URL | 仁義 #Mm30Zaxo

2009/06/21 16:01 * 編集 *

>仁義さん
どうして一部ではあんなに絶賛されているのかと、不思議になる作品ですね。
良いところもあるかもしれませんが、悪いところも目立つものだと思いましたので。
まぁ、首を傾げている人も少なからずいるみたいなので、ある意味安心しましたw

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2009/06/22 01:26 * 編集 *

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