明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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MA棋してる!① 

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)
(2008/10/20)
三浦 良

商品詳細を見る
読書期間:2009/1/29~2009/1/31

【評価……B+
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7

「これは賭け」
撃ち込まれた魔法の弾が耳元で風を切る中、そのオカメインコは、はっきりとした日本語で少女に告げた。
「奏がちゃんと構築できれば、奏だけのオリジナル魔法手続きができる。できなかったら――もう魔法は使えない」
奏と呼ばれた少女は頷いた。ルールがあって、縛りがあって、真っ白に戻せる魔法の仕組み。奏には一つだけ心当たりがあった。幼いころから慣れ親しんできた、将棋。将棋がわたしを助けてくれる。
異世界の王位決定戦に巻き込まれた小学生・奏が、大好きな将棋のルールで友達を守り抜く!友情と戦略の異種魔法バトル、開局!

【感想】

ライトノベル界隈では非常に珍しい将棋を題材にした作品。
しかも、魔法少女との組み合わせ。
この発想はイイね。

かつて将棋を少しかじっていた時期のある自分にとっては、惹かれないわけがありません。
興味を持って調べてみたら、絵師さんがぽぽるちゃさんじゃないですか!
電撃文庫の『クリスタル・コミュニケーション』を読んだのが、今からもう5,6年ぐらい前になりますが、その時以来のファンです。
この時点で購入確定となりましたね。

物語は、小学5年生の女の子・白瀬奏(しらせ かな)が、下校中に異世界からやって来た喋るオカメインコのソフィーと出会うところから始まります。
ソフィーが元の世界に戻るために奏は協力を申し出るが、何故か面倒な王位決定戦に巻き込まれてしまう話。
いかにも魔法少女モノらしい展開で、今回は1巻丸ごと使ったプロローグのため、土台作りに徹した内容となっています。

10歳という微妙な年頃の女の子を違和感なく描き切っているところが凄い。
奏は同年代と比べても大人びた性格をしているんですが、それでも所詮は小学生、まだまだ子どもです。
幼さを残した行動や発言が純粋で、心が洗われるかのような微笑ましさがあります。
いわゆるロリロリなキャラ付けをしていないので、ロリが苦手な人でも大丈夫だと思います。
気分はまるで可愛い娘を持った父親ですよw

魔法少女には必ず出てくる可愛らしいペットの相棒が出てきますよね。
それはネコだったり、フェレットだったり、ケルベロスだったり。
今作に登場する主人公のパートナーのオカメインコもまた見た目は可愛らしい存在です。
中身はお金儲けしか考えていない大雑把な文学系キャラで、可愛いというよりも笑えますw

この作品の最大の魅力は何といっても、将棋魔法ですね。
オリジナル魔法を構築する設定そのものがいい味出しています。
盤面を魔方陣に、囲いを防御結界にするなど、見事に魔法らしい効果を付与させています。

将棋のルールが分からない人でも優しく丁寧に説明してくれています。
とはいえ、駒の動かし方ぐらいは知っていた方が読みやすいのは確か。
頭の中で盤面を展開できて、ある程度手筋を読めると、より楽しめます。
「穴熊囲い」や「スズメ刺し」など将棋用語が出てきたときは、ニヤリとしちゃいますね。
ただし、監修が付いているわけでもないので、誤字なども見受けられますね。
許容範囲内なので問題にするほどでもありません。

しかしながら、多少のアレンジは適用できるとはいえ、将棋のルールに縛られながら物語を考えるのは大変そうですね。
相手も将棋魔法を使ってくるのであれば戦わせやすいけど、そうではないですからね。
オリジナル魔法の相性によっては、将棋魔法では全く勝てる気がなさそうなものまで出てきそうです。

ぽぽるちゃさんのイラストは文句なしに良かったです。
カラーに比べてモノロクでは適当になる絵師が多い中、全体的に綺麗に仕上げているところは凄く好感が持てます。

多少、敷居が高いところがあるかもしれませんが、個人的にはお勧めしたくなる作品ですね。
売り上げが微妙だったという話なので、続きが出るかどうかだけが心配です。

将棋を魔法にした戦術的な駆け引きが面白い

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  MA棋してる!  三浦良  ぽぽるちゃ  評価B+ 

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この記事に対するコメント

ライトノベルの日陰

 感想を書く本がたまっていく気持ちが何となく分かる今日この頃です。ずいぶん先延ばしにしてしまったので、そろそろ書いておきます。

 『金色のガッシュベル』のノリで、違うのは、マスコットキャラ(魔法世界の人間は、こっちの世界に移送される時に強制的に動物の姿になる魔法を施される。そのため、自身はほとんど魔法が使えない状態になる)がトレーナーで、実際に戦うのはパートナーの魔法少女(それまでは普通に生きてきた女の子)であるということでしょうか。 戦って勝ち残った人が後継者に選ばれるのも、ガッシュと同じですね。

 おっしゃる通り、将棋魔法の場合、初期状態の陣形が一番弱いわけですから、初っ端から撃って来られた場合は困りますし、相手が将棋のルールを知ってて、将棋以外の魔法で攻撃された場合とかも、大変なことになると思います。駒たちは、盤面の中だからこそ強いのであって、三次元の世界では、いろいろと対応しきれない部分も多いかもしれません。 が、少なくとも作中ではそういうことは感じませんでしたし、将棋のルールに準拠しようという努力も見てとれました。
「あなぐまがこいっ」は名ゼリフでした。

 女の子の素直な魅力、存分にあふれてましたよ。両親もいい感じでした。
 こういう素直な作品って、今の電撃文庫の主力ではあんまり見られないんじゃないかな、って感じました。
 10年先、20年先のライトノベル界の将来を考えた時に、今大人気で売れている系統だけに目を向けて、こういう即座に売れ行きには反映しにくい地味な作品を埋もれさせていくのは、ライトノベル全体の可能性を狭めてしまうことにつながってしまうんじゃないかな、と思います。

 せっかく、最初からタイトルに①とつけて売り出したのに、期待していた売り上げが出せなかったからといって、ばっさり切られてしまうのは、本当に悔しいです。ファンタジア文庫にもう少し力があれば、生き残れたかもしれない作品です。

 もちろん、無条件で誰にでもお勧めできる作品ではなく、人を選ぶ部分はやっぱりあると思います。その一方で、こういう系統が好きという人だって、きっといるはずです。 その辺りは、表紙と紹介文から内容を察してください。 まあ、魔法少女ではあっても、色ものではないということは断言できます。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/03/30 18:17 * 編集 *

>紫電さん
おー、この本を読まれましたか。
まだ諦めてはいませんが、続きが出る気配が全くないんですよねぇ。
個人的には楽しめただけに、期待度は高いんですが……。

主人公が小学生の魔法少女ということで「魔法少女リリカルなのは」を頭に思い浮かべながら読んでいましたが、言われてみれば「金色のガッシュ」にも似ていますね。

将棋魔法のアイデアは素晴らしいのだけど、だからこそ作者も苦労しているのかもしれません。
案外、次が出ないのは設定に苦戦しているのが理由だったり?
まぁでも最初からシリーズ予定の作品だったはずなので、それはないか。

このタイプの作品は、ファンタジア文庫よりも電撃文庫の方が見かけるような気がします。
ただし、どのレーベルでも極端なロリ志向でないと売れていないイメージがありますね。
やはり、オタク的にはその方が受けがいいってことなんでしょうかねぇ。
微妙な年代をリアリティと二次元的要素をバランスよく肉付けしたこの本みたいな内容もいいと思うんだけどなー。
ラノベは購入層が限定されるので、地味な作品は埋もれてしまいがちですね。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/04/01 08:47 * 編集 *

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