明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

06«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 /  Trackback -- /  Comment --

△page top

AHEADシリーズ 終わりのクロニクル1<上> 

終わりのクロニクル1〈上〉   電撃文庫 AHEADシリーズ終わりのクロニクル1〈上〉 電撃文庫 AHEADシリーズ
(2003/06)
川上 稔

商品詳細を見る
読書期間:2009/1/1~2009/1/9

【評価……B+
設定 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
世界観 ★★★★★★★★
 … 9
期待感 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

かつて世界は、平行して存在する10個の異世界と戦闘を繰り広げていた。概念戦争と呼ばれるその戦争に勝利してから60年。全てが隠蔽され、一般の人々に知られることなく時が過ぎた現在……。
高校生の佐山御言は祖父の死後、突然巨大企業IAIより呼び出しを受ける。そして、この世界がマイナス概念の加速により滅びの方向へ進みつつあること。それを防ぐには、各異世界の生き残り達と交渉し、彼らが持つ10個の概念を解放しなければならないことを伝えられる。
かくして、佐山は多くの遺恨を残した概念戦争の戦後処理として、最後の闘いに巻き込まれていくが……。
川上稔が放つ新シリーズ、遂に始動!

【感想】


川上稔氏の超特大長編。
個人的には2009年に読んだライトノベル1冊目であり、再読となります。
当時は4巻下でドロップアウトしましたが、今度こそ最後まで読み切って見せますとも。

最終巻がとんでもない厚さで有名な今シリーズ。
比較すると大したことがないように思えますが、実際は1巻からして圧倒的なまでのボリューム、384ページ。
シリーズを通して見ると、この量が最低ラインとなっているんですから、ちっともライト感覚で読むことができませんね。
再読のはずなのに、年始で忙しかったという点を省いても、読むのに滅茶苦茶時間がかかりました。

しかも、これだけ使ってもまだ序章が終わっていません。
ライトノベルとしては途方もない文章量なので、根気のある人じゃないと読めませんね。
見ての通り、ハードルはかなり高いです。

しかし、これがまた困ったことに、今後を期待させてくれる面白さが凝縮されているんです。
膨大かつ緻密な設定は驚愕の一言。
著者の凄いところは、この時点で既に最終話までのプロットが完成していること。
以前に途中まで読み進めたからこそ分かるネタもありました。
これだけ文章を書いていれば種を仕込ませるのも楽だろうという見方もあるかもしれませんが、設定を矛盾させずに書ききるのは相当大変なはずですよ。

▼見どころ
舞台は戦後60年の現代の日本。
現実は確固たるものだと信じて疑わなかった主人公・佐山御言
そんな彼が、人知れず繰り広げられていた異世界との戦争の過去を知るところから始まります。

戦争そのものではなく、戦後交渉に巻き込まれていくという観点が新しい。
まぁ、巻き込まれていく上で、実際には戦いは避けられないものにはなるんですがね。
しかし、戦いそのものよりも、このシリーズの見どころは交渉シーンです。
言葉を巧みに操る駆け引きがたまらなく面白い。

佐山の頭の回転の早さに惚れ惚れします。
いやぁ、軍師系キャラって大好きなんですよ。
どんな苦難もすぐさま冷静に分析して突破する姿がカッコイイんですよね~。

▼全体的な完成度はラノベトップクラス
さとやすさんの絵はいいですねぇ。
文中だけでは尖がっているようにしか見えないキャラを、上手い具合に柔らかい雰囲気にしてくれています。
川上さんとのコンビ相性は抜群です。

肌に合わないという方もいるでしょうが、内容の濃さは感じられるんじゃないでしょうか。
電撃文庫にとどまらず、業界で見てもこの作者以上に設定の鬼と呼べる人はいるかどうか。

読み応えは文句なし。
時間がないと辛いかもしれませんけど、お勧めのシリーズです。

設定が細かければ細かいほど嬉しいという方向け

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  終わりのクロニクル  川上稔  さとやす  評価B+ 

△page top

« 世界一の栄冠、再び
とらドラ! 第24話「告白」 »

この記事に対するコメント

終わりなきクロニクル

 いい評判は知っていても、何としてもこのシリーズに手を出してはならないと自戒させるのに充分な分量だと思います。普通の厚さの本に直すと、2.5倍くらい巻数が増えそうなシリーズですよね。
 
 そんなシリーズだからこそ、秋空翔さんのレビューを楽しみにしています。主人公は軍師タイプだったんですね。そして、交渉シーンが見所と。よく分かりました。もともと、交渉シーンって、戦争系ライトノベル好きの大多数が好きだと思うんですよね。そこが面白いのであれば、それだけで3割方成功しているように感じます。あとは、設定にしても、後付け設定はどうしても苦しいので、完成までのプロットが明確な人は、それだけで玄人読者の好感を得ることができると思います。先はながいでしょうけれども、頑張ってください。

URL | 紫電 #-

2009/03/23 22:35 * 編集 *

>紫電さん
ラノベなのにお手軽さは皆無ですからね、このシリーズ。
ハマってしまえば、文章量なんて気にならないかもしれませんが、さすがにこれだけあると勢いだけでは突っ走るのは難しそうです。
戦争系のお話が好きかといわれると、個人的にはそうでもないんですが、軍師系のキャラが活躍するのは好きですね。
気軽にお勧めなんで読んでください!とは言えませんが、ラノベの標準以上の面白さは保障できますよ。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2009/03/25 11:54 * 編集 *

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

△page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://akikakeru.blog117.fc2.com/tb.php/460-6ca48385
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。