明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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学校を出よう! Escape from The School 

学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)
(2003/06)
谷川 流蒼魚 真青

商品詳細を見る

【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
人物 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4

超能力者ばかりが押し込まれた山奥の学校――第三EMP学園。僕は超能力を持っているわけでもないのに、なぜかここにいる。もう六年も。理由は明確。僕のすぐ後ろで今もひらひら回っている女の子の幽霊のせいである。彼女の名は春奈。僕の妹で、六年前に事故で死んだはずなのに、でも死んだ翌日には幽霊になって僕に付きまとい始めた。幽霊の癖に外見はちゃんと成長していまも年相応の姿をしているのだが、問題はその中身で……!兄想いというか、兄離れができていないというか、ブラザーコンプレックスというか……。
さらに第三EMP学園の面々ときたらまったく、超能力者とはどうして揃いも揃って妙な奴ばかりなんだろう――?
……こんな学校、早く出て行きたい!!

涼宮ハルヒシリーズで有名な谷川流さんの電撃文庫デビュー作。
『涼宮ハルヒの憂鬱』と同日に発売された今作ですが、今となっては知名度に大きな開きがありますね。

もちろん、それがイコール本の面白さの差ではありません。
……が。
一巻から強烈なインパクトを与えてくれた涼宮ハルヒシリーズとは違い、微妙と言わざるを得ません。

一番の要因はキャラクターでしょう。
濃いキャラが多く出てきますが、どれもこれも記号的なインパクトはあっても、内面は浅いんですよねぇ。
最初はこんなものでも、どんどん深く掘り下げていくんだろうなという期待は裏切られてしまいました。
おそらく続巻では、もっと魅力的に仕上がっているんでしょうけど、この一冊だけでの判断では、好感の持てるキャラはほぼ皆無だったと言えます。

惜しい素材はいるんですけどねぇ。
宮野とか茉衣子とか、もったいないなぁって思う。
まぁ、二巻以降では、もっと大暴れしてくれる(?)ようなのでそちらに期待かな。

登場人物に魅力を出し切れなかった要因は、主人公にあるような気がします。
話の根幹の事件に大きく関わっていくのに、いつまで経っても当事者の自覚がない。
誰に対しても無関心で、立ち位置や行動の何もかもが中途半端なんだよなぁ。
おかげで、終盤の展開も、流されっぱなしで盛り上がりに欠けてしまいます。
この本で、キョン(涼宮ハルヒシリーズの主人公)の偉大さを知りましたよ。

あと、著者は涼宮ハルヒシリーズでいう古泉にあたる、事象を推察して語る人間が好きなんだなというのが分かりました。
この作品にも、疑似古泉が出てきますよw
しかし、こちらも古泉に似ているはずなのに、つまらないキャラに成り下がっちゃってますね。
古泉は、案外人間味がありますからね、あれでもw

舞台設定はそんなに悪いわけでもないと思います。
涼宮ハルヒシリーズが「主人公が日常の裏で起こる非日常的出来事に巻き込まれる話」ならば、今作は「現実世界で非日常的生活を余儀なくされている主人公の話」ということで、似ている部分があります。

では、何が評価を下げているのかというと、もっとも重要なストーリーです。
きっと構成が悪いんでしょうね。
構成が抜群に上手かった『涼宮ハルヒの消失』が著者の最高傑作として名高いのは、これを読んでいると当然のことだと思えますね。

それでも、この本が微妙程度の評価にとどまっているのは、独特の文章のおかげです。
読み始めたときは、意外と普通だなと思ったのですが、中盤辺りから谷川節が出てきます。
やっぱり、この人の文章は面白いねー。
個人的には、好きな作家の五指に入るくらい程で、今作でも独特な言い回しの表現には楽しませてもらいました。
なので、読んでいる間は、結構楽しんで読めていました。
ただ、冷静に振り返ってみると、褒められる点は少ないので厳しい採点になってしまうんですよね。

イラストに関しては、正直なところ、内容とミスマッチしています。
絵自体は一昔の少女漫画チックで、上手くもあり、それなりに好きな絵柄なんですが、この本には合わないですね。
カラーページの漫画を読んで想起させるものと、実際の内容はかなりかけ離れています。
挿絵があるたび、違和感を抱いて、少し冷めてしまうのが残念でした。

ちなみに、二巻はもう買ってあります。
このシリーズも、よくある二巻目以降から面白い作品らしく、二巻目の題材が興味を惹かれたので、あまり迷うことなく買いました。
好きな作家だからというのも大きいですね。

涼宮ハルヒシリーズが好きな人なら、誰にでも勧められる内容ではないです。
まぁでも、こちらの方が人は選ばないと思いますね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  学校を出よう!  谷川流  蒼魚真青  評価C+ 

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この記事に対するコメント

宮野と茉衣子が好きなら、3巻以降楽しめるかと……先の長い話ですが(^^ゞ。
まあ、全巻通して読むと、結構面白いと思いますよ。
どうにも中途半端なところで投げ出されてるのも確かですが……。続き出ないのかなあ……。

URL | 八神 #lhH3Dtmk

2007/10/31 08:25 * 編集 *

>八神さん
茉衣子が主人公になるらしいですね。
好きな作家だと、1巻が微妙でも続きを買っちゃいますから、迷うことがなくて楽ですw
続きの構想はあるらしいですけど、出ないような気がしますねぇー。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2007/11/03 11:08 * 編集 *

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