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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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学校を出よう!④ FinalDestination 

学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)
(2004/03)
谷川 流

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

真琴から宮野と茉衣子の“コンビ”に下された指令は――ある少女を拉致して第三EMPまで連れて来い!というもの。しかもどうやらその少女を拉致すべく、第一EMP及び第二EMPも動いているらしい。三つのEMP学園の中で最も新参者である第三EMP学園の名を知らしめるまたとない機会!と喜ぶ宮野とは対照的に、茉衣子は不吉な予感を覚えるのだが……。
超能力スラップスティックコメディ第4弾!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

「学校を出よう!」シリーズ第4巻。
未だにこの本のジャンルを言い表す言葉が見当たりません。
現代SFというのが、一番しっくりくるかなぁ。

あらすじにある「スラップスティック」とは何か分からなかったのでググってみました。
wiki曰く、「どたばたギャグ」のことだそうです。
僕は初めて聞いた単語だったんですが、知っていて当然なんですかね?

とりあえず、このシリーズは、どたばたギャグというジャンルとはちょっと違うと思うんですけどねw
3巻は確かにコメディ要素が強かったと思いますけど、この4巻はまた方向修正がされてますし。

前回から引き続き、主人公は自称完璧人間の光明寺茉衣子
といっても、他キャラの視点も多いため、明確に主人公のポジションにいるということでもありません。

物語は、コンビの片割れである宮野と共に、とある一人の少女を保護するため学園を飛び出して奮闘する話です。
その少女・仲嶋数花は、ある秘密を持っていて、本人も「それ」が何なのか正確には分かってはいないものの、違和感だけは付きまとっている状態です。
物語が進むにつれて、その謎が暴かれていくんですが、これがなかなか面白いギミックなんですよ。
詳しく書くと重大なネタバレに即繋がりそうなんでぼんやりとしか言えないんですが、真相が判明した時にはなるほどなぁと思わされました。

谷川流さんが書く設定って、現実の裏側で起こっていても誰も否定できないものであることが多いような気がします。
超常現象なども論理的に思考していて、やけに倫理的であったりとか。
中盤、登場人物たちが真相を究明するところは、ミステリー小説とはまた違った考える楽しみがあります。

その分、終盤が急ぎ気味で、あっさりと終わってしまうのもシリーズを通して同じですね。
アクションシーンが目立った今作もそれは変わりませんでした。
もう少し熱血バトルを繰り広げても良さそうなもんですけどね。

第一EMP、第二EMP学園の生徒たちも新登場する中、一番輝いていたのは宮野ですね。
知的探求心の塊のようなキャラで、頭の回転の早さに惚れ惚れします。
変人ではあるけど、カッコイイわー。
茉衣子はもう少し宮野のことを見直すべきじゃかろうか。
新キャラは悪くはないけど、茉衣子や宮野や真琴など第三EMPの面子と比較すると地味すぎたかも。

ストーリーは少々味気ないけれど、魅力は十分ある作品だと思います。
ただそれが人を選ぶものになりつつありますね。
話が退屈だと感じるか、設定に興味が持てるか、そこが評価の分かれどころでしょうかね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  学校を出よう!  谷川流  蒼魚真青  評価B 

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この記事に対するコメント

スラップスティックは昔、流行ったというか、よく聞きましたが、最近はあまり云わなくなった感はありますね。
それにしても、谷川流さんの新刊、ちっとも出ませんねえ……。

URL | 八神 #lhH3Dtmk

2009/03/03 07:38 * 編集 *

>八神さん
積極的に使われていた時もあったんですね。
全く知りませんでした。
谷川さんの新刊はもう2年近く出ていませんねぇ。
まぁ、それ以上に間を空ける作家さんはいくらでもいますが、発売予定だった「涼宮ハルヒの驚愕」を延期した辺り、いかがわしく感じてしまいます。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2009/03/04 03:42 * 編集 *

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