明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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“文学少女”と神に臨む作家 上 

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)
(2008/04/28)
野村 美月

商品詳細を見る

【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」
――そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして――。
突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。
「天野遠子は消えてしまう」
「天野遠子を知ってください」
――遠子に秘められた謎とは?心葉と遠子の物語の結末は!?
最終編、開幕!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


“文学少女”シリーズ最終章、前編。
ラストに解かれる物語は、これまで語り手側だった遠子先輩の過去と現在の話。

心葉の物語て紡がれる一方で見え隠れしていた、遠子先輩の抱える苦悩が今ようやく明かされます。
遠子先輩と流人の家族環境がいかにして形成されたかを心葉が知ったとき、雰囲気がズンと重たくなります。

上巻である今回は、材料紹介に徹した料理番組みたいなものでした。
最終章の引用元として選ばれたのはジットの「狭き門」。
並べられたネタをいかに調理するかは全て下巻へ持ち越されています。

面白かったといえば面白かったんですがー……。
読み終わっても次巻へ続くとなっているミステリー小説は、どうしてもスッキリとしませんね。
文学少女シリーズの見所である、どんでん返しの解決編がないと物足りない。
こればかりは、致し方ありませんね。

今回、物語の主導権を握っている流人は大きく化けましたね。
言葉巧みにというよりも、脅しや行動で無理やり心葉を自分の望む方へと誘導させています。
この流人を怖いと思うか、ムカつくと感じるは人それぞれだと思いますが、自分の場合は後者でした。
ハッキリ言って無茶苦茶過ぎますね。
しかし、モテまくりのはずの流人が、主要人物からは嫌われまくりってのも皮肉な感じもします。

心葉をヘタレという人も多いですが、これで責められるのは可哀想かなと思いました。
まだ心葉の傷は癒えていない状態で、誰もが勝手なことを心葉に求め過ぎでしょう。
遠子先輩や流人が抱く希望は分からないでもないですけど、もっと別のアプローチの仕方はなかったのかなと思います。
まぁ、ななせに対して優柔不断な態度を取っているところは確かにどうかと思いますがw

また「文学少女が本を食べる」習性をここまで放置してきたことで、土台が緩い点も気になるところ。
このファンタジー要素があるため、ドッシリと構えて読むことを許してくれません。
例えば、あらすじにもある「天野遠子は消えてしまう」という一文を見ても、存在そのものが非現実的に消え去ってしまうのか、それともあくまで現実的な範囲内の比喩表現なのかが非常に分かりにくいです。
以前に別の本の感想でも指摘したことがありますが、ミステリーとファンタジーは上手く融合させないと軸がブレてしまいます。
意図的に狙ったところもあるんでしょうが、それならば「文学少女が本を食べる」確固たる設定を提示して欲しかったなぁと感じずにはいられませんでした。

逆に、キャラ付けは、これ以上ないぐらいしっかりと肉付けされていて言うことなしですね。
とにかく、ななせ最高。
初々しい彼女のデレている姿を見ているだけで、重い空気が穏やかになります。
優しさの溢れる言葉一つ一つが、本当に心葉のことが大好きなんだなぁと分かるものばかりで、心に染みますね。

何だかんだ言いつつも貪るように一気にシリーズを読破してしまったので、読ませる力はかなりものだと思います。
好き嫌いの違いはあっても、登場人物に対して感情を動かされているのがその証拠。
ここまで読んだら、真相を求めるために間髪を入れず下巻に着手せざるを得ません。

一番気になるのは当然、心葉が最後に選ぶ相手が誰になるのか、ですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  文学少女  野村美月  竹岡美穂  評価B 

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