明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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“文学少女”と繋がれた愚者 

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
(2006/12/25)
野村 美月

商品詳細を見る

【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ミステリー ★★★★★★☆☆☆
 … 7

「ああっ、この本ページが足りないわ!」
ある日遠子が図書館から借りてきた本は、切り裂かれ、ページが欠けていた――。
物語を食べちゃうくらい深く愛する“文学少女”が、これに黙っているわけもない。
暴走する遠子に巻き込まれた挙句、何故か文化祭で劇までやるハメになる心葉と級友の芥川だったが……。
垣間見たクラスメイトの心の闇。追いつめられ募る狂気。過去に縛られ立ちすくむ魂を、“文学少女”は解き放てるのか――?
大好評シリーズ第3弾!

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>


“文学少女”シリーズ第3弾。
2巻読み終わってから少し期間を置く形となったのは、やはり前回感じたしこりが尾を引いていたからでしょうかね。

良かったです。
過度な期待をしなければ、十分すぎるほどの面白さがありますね。

ひょんなことから文芸部なのに文化祭で劇をやることになった心葉たち。
毎回、とある文学作品を題材とした物語が展開されるこの文学少女シリーズ。
今回は演目の武者小路実篤の「友情」が取り上げられています。

今回は心葉のクラスメイトである芥川くんのお話。
芥川くん(どうしても“くん”付けで呼んでしまう)は、1巻から登場していますけど、ただの脇役だと思っていたので、この抜擢には驚きました。
どうやら当初から重要キャラの一人だったようですね。
いきなり新キャラを登場させるよりも読者の感情移入がしやすくなるので、この見せ方は素直に巧いと思いました。

また、2巻で感じたメインキャストの外野っぷりは解消されていますね。
芥川くんが心葉の友達だからというだけではなく、心葉にとっても前進を意味する内容だったからです。
やっぱり物語というのは、主人公が密接に関わってこそ面白いんですよね。

芥川くん同様、これまでチョイ役でしかなかったななせにも、ようやく出番が巡ってきて嬉しい限り。
誰が見ても心葉に好意を寄せているのが丸分かりなのに、当人は全く気付く節がありませんね。
あーもう、ななせが可愛い&可哀想で仕方ないですね。

そして、何よりも竹田さんの存在感が凄い。
表面上は天真爛漫な仮面をつけていますが、ひとたびスイッチが入ると垣間見ることができる裏の顔が実に暗い。
吹けば飛ばされてしまいそうな危うい雰囲気を漂わせつつ、同時に深く重みのある言葉を発する彼女の姿はインパクトが強いですねぇ。
作中で好きな女の子を挙げるとななせ派な自分ですが、キャラクター的には竹田さんがに魅力を感じてしまいますね。

ストーリーは、まさしく文字通り友情がテーマの今巻。
徐々に関係を構築していく過程がいいですね。
心葉も芥川くんも殻に籠るタイプの人間なので、時には進まない関係がもどかしかったりもします。
しかし、頼れる上級生(笑)の遠子先輩が、そんな2人の背中を押してくれています。
今までで一番先輩らしい立ち振る舞いだったんではないでしょうか。
249Pの挿絵は、既に全巻読み終えた今現在でも印象に残っている一枚となっています。
竹岡美穂さんのイラストは、どれも儚げなタッチで作風の雰囲気にぴったりですね。

そして、真っ直ぐに進んでいるように見える物語に少しずつ違和感を与えるさじ加減がこれまた素晴らしい。
途中でミスリードかもしれないと感付いても、真相までは辿り着けませんでした。
明らかになる真実に快感を覚えてしまっては、あとは夢中で先を求める以外に選択肢はなかったですね。
僕が文学少女シリーズにハマったのは、この3巻からだったなぁと後にしてみれば思い返すことができます。

次が気になって仕方がないラストで締めくくられていて、とてもじゃないですが他の本を読むことはできませんでした。
リアルタイムで読んでいなくて良かったですよ、ホントw

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  文学少女  野村美月  竹岡美穂  評価B+ 

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