明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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神栖麗奈は此処にいる 

神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)神栖麗奈は此処にいる (電撃文庫)
(2005/12)
御影 瑛路

商品詳細を見る

【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 なし
オススメ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 … 2

彼女は、【わたし】の親友。陸上部に所属していて、クラスは違うけどいつも一緒に下校している親友。彼女は、【僕】の家族を殺した憎い仇。僕は彼女を許さない。僕の家族を殺してなおのうのうと生きている彼女を許さない!
彼女は、【わたし】の仲間。人型エネルギーを消すため……世界の危機を救うために一緒に戦う仲間。
彼女は、【俺】の……
彼女は、いつもおかしいくらい美しい微笑みを浮かべている。
彼女は、【あなた】にとっての、何……?

これは……面白い。うん。
間違っても「楽しい」ものではないけれど、ここ最近の中では、一番面白く読めました。
残念ながら惜しい部分もあったのでBランクにしましたが、最後までAランクを付けるべきか悩みました。

さっそく感想を述べたいところなんだけど、この本はネタバレなしでは語り難いんですよね。
物語は、決して先が読めないというものではなく、むしろほとんど予想通りの展開に進んでいきます。
それなのに、いつの間にか、ボタンをかけ間違えていて、作者に主導権を握られているような感覚を覚えます。
結末は予想どおりなのに、予想とは違う解釈の仕方を自分自身がしていることに、驚いたりもするんですよ。
いいように誘導されてます。

この人の文章は強調点を多用するのですが、これは人によっては邪魔臭く感じるかもしれません。
でも、僕は文章に深みを与えられているように感じて、徐々にその魅力に引き込まれていきました。

著者の御影瑛路氏のデビュー作『僕らはどこにも開かない』もそれなりに面白かったですが、これは確実に作家としてのレベルが上がってますね。
最も注目すべき点は、全四章とエピローグからなる構成でしょうか。
あとがきで著者が語っているように、しっかり考えられているなと感じられます。

キャラクターは人間味が溢れていて、感情移入はしにくくても、想像するのは容易かった。
この間読んだ『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の主人公が、精神破壊されている部分があって読みにくかったのと比べると、対照的でしたね。

読みやすさといえば、情景描写が少ないのも理由の一つでしょうか。
この作品には、あまり必要ないように感じますので、その選択は正解だったと思います。
その分、内面を深く書かれていますが、しつこさは感じさせません。

ちなみに、この著者の本は、ラノベにも関わらずイラストが一切ありません。
上記のデビュー作は、電撃文庫初のイラストなしの作品でした。
今回もそれを継承している形なのですが、それがより一層想像力をかきたてる結果に繋がっています。
正直なところ、前作はイラストなしにする意味が薄かったですが、今回は成功だったと思いますね。
まぁ、それはそれで、ラノベで出す意味がなくなっちゃうのかもしれませんが。

基本的に暗い話なので、好き嫌いが激しく分かれると思います。
危ない方向性へ傾く可能性がある以上、ある程度確固たる自分を持っている人にでないと、この本は勧められませんね。

ひぐらしやスクイズでは、怖いと思ったことない僕も、多少の恐怖を感じました。
久しぶりですよ。想像できる怖さを感じたのは。

理解できるがゆえに、僕にも“神栖麗奈”が感じられてしまう。
幸福の影に不幸があるように、それは誰の近くにも潜んでいる境界線。
もうこの本を読んでしまった僕は、手遅れなんだろうね。

なぜなら。

「――――神栖麗奈は此処にいる」

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  神栖麗奈は此処にいる  御影瑛路  評価B+ 

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