明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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“文学少女”と飢え渇く幽霊 

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
(2006/08/30)
野村 美月

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【評価……B-
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
ミステリー ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6

文芸部部長・天野遠子。物語を食べちゃうくらい愛しているこの自称“文学少女”に、後輩の井上心葉は振り回されっぱなしの毎日を送っている。
そんなある日、文芸部の「恋の相談ポスト」に「憎い」「幽霊が」という文字や、謎の数字を書き連ねた紙片が投げ込まれる。文芸部への挑戦だわ!と、心葉を巻き込み調査をはじめる遠子だが、見つけた“犯人”は「わたし、もう死んでるの」と笑う少女で――!?
コメディ風味のビターテイスト学園ミステリー、第2弾。

【感想】 <前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

文学少女シリーズ第2巻です。
ナンバリングがないと、次にどれを読めばいいのかパッと見では分からないので困るんですよねぇ。
確かに、タイトルを毎回変更した方が、内容との結び付きは強くなりますが。

率直な感想としましては……うーん、1巻に比べると面白さが一段階落ちてしまったかなぁ。
作者曰く、難産の作品だったそうです。
そのためなのか、構成・物語・人物など全てが、それぞれの無理強いによるシワ寄せを受けているように感じました。

これは推測なのですが、作者の野村美月さんはインスピレーションで物語を書くタイプの作家なのではないでしょうか。
順調に書きあげられたときは良作が誕生する代わりに、根をつめて書いたときは納得できる仕上がりになっていないんじゃないかなぁと感じました。
創作においては「時間をかけて考えを練った方がいい作品ができる」「直感重視で作る方がいい作品ができる」という二律相反チックな意見がありますが、これは人によると思うんです。
そして、この著者は後者のタイプなのではないのかなと。
そう考えると作品よって評価が大きく異なるのも理解できます。

難点から挙げます。
心葉にしろ遠子先輩にしろ、今回の話に限ってはどうしても部外者でしかないんですよねぇー。
1巻は文芸部に竹田千愛が恋の相談を持ってきたところからスタートしているので、展開に無理が少なかったのが良点でした。
しかし、今回は明らかに外野である立場にも関わらず、当事者たちを引っかき回し過ぎていたのが気になりました。

心葉はまだしも、遠子先輩は何故そこまでこの話に突っ込む必要性があったのか。
その理由がどうしても思いつきませんでした。

これは文学少女シリーズでなければ、もっと高評価出来たような気がします。
例えば、2巻の主要人物の一人・櫻井流人を主人公とした物語で、心葉と遠子先輩があまり関わってこなければ、純粋に綺麗な物語として読めたんじゃないかなぁ。

心葉や遠子先輩が嫌いなわけではないのです。
むしろキャラクターとしては、かなり好きな方です。
過去に囚われながらも天真爛漫な遠子先輩に引っ張られる心葉を見ているのは楽しいし、心葉の紡ぐ物語を本当に嬉しそうに食べる遠子先輩は非常に愛らしいです。
だからこそ、二人が物語内の異物に感じたのは残念でした。

惜しいキャラクターといえば、琴吹ななせ嬢もそうでしたね。
1巻で感じていた通り、かなり上質なキャラクターで好みのタイプです。
しばらくはツンツンして見せるのかと思ったら、分かりやすすぎるぐらいにツンデレになってますね。
ツンデレは好きですけど、もうちょっと心葉を嫌っていて欲しかった。
そうすることで、デレたときのギャップが美味しかったのにっ……!

シナリオはライトノベルらしからぬ重さで、読了後はズンときます。
決して読みやすい作品ではなく、自分は何度か途中で戻っては読み直しする必要がありました。
でもそれは欠点ではなく、複雑な分だけ面白さも凝縮されているようなものです。
最後はハッピーエンドなのかどうか判断し辛いところではありますが、一つの文学作品として見るのであれば、こういうのもアリだと思います。

1巻は疑心暗鬼で読み始めたのに対して、2巻は期待して読んだため、それが読了感に大きく影響したのも事実。
別に2巻も悪くはなかったんですけどね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  文学少女  野村美月  竹岡美穂  評価B- 

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