明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ヒトクイ 

ヒトクイ (電撃文庫)ヒトクイ (電撃文庫)
(2004/11)
御堂 彰彦

商品詳細を見る

【評価……C+
舞台 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
文章 ★★★★★☆☆☆☆☆
 … 5
挿絵 ★★★★☆☆☆☆☆☆
 … 4
オススメ度 ★★★★☆☆☆☆☆
 … 5

ヒトクイ――人に似、人に紛れ、人を喰らう生物の総称。柴崎倖一はそんなヒトクイの一人である。ある晩、ヒトクイが人間を捕食するところを偶然見てしまった倖一と人間の少女、瞳。二人は口封じのためかヒトクイたちに執拗に狙われる。二人を護衛する「組織」のエージェント双葉は、この一件が単なる目撃者の口封じでないと睨む。それに気付いた倖一は真実を知ろうと決意するのだが……。
人間の捕食事件、まったく接点のない倖一と瞳。このミッシングリンクが繋がる時、思いもかけぬ真実が明らかとなる!!息をつかせぬフルアクションで贈るダーク・ミステリーが登場!

付喪堂骨董店』シリーズの御堂彰彦さんのデビュー作。
第7回電撃ゲーム小説大賞で選考委員奨励賞するもなかなかデビューすることができず、受賞から数年経ってようやくこの『ヒトクイ』でプロ作家としてスタートラインに立つことができたそうです。

12DEMONS』や『付喪堂骨董店』を読んで、この作者とは波長が合うなぁとしみじみ感じました。
好きな作家さんだけど、執筆ペースが早いタイプではないので、『付喪堂骨董店』の新作が出るまでの間の繋ぎとして手に取ってみたというのが購入動機です。

作者の作品全てに通じる点として、ダークな雰囲気を醸し出している点を挙げられると思います。
このデビュー作品にも、しっかりとその影が見て取れますね。

設定はなかなか面白く、導入で引き込まれます。
見た目は人間となんら変わりのない存在でありながら人を食べてしまうヒトクイ。
基本的に人として生きるために捕食を禁じられているけれど、それは本能から逆らう行為であるため、当然ながら我慢できないヒトクイもいます。
そんな人を喰うヒトクイと、人を喰うことに規制をかけるヒトクイの争いに、一人のヒトクイと一人の少女が巻き込まれるお話です。

キャラクターが微妙なのは否定できそうにないかなぁ。
過去に恋人を喰ったことのあるヒトクイの主人公・柴崎倖一は心情を丁寧に描かれているものの、もう1つパンチが足りない。
その他のキャラも軒並み印象が薄めで、もう少しキャラ設定を文章に出して欲しかったですね。

ストーリーも構成はそこまで悪くないはずなんだけど、先が気になるというものではないかな。
最後の展開があまりにもご都合主義でどうかと思いました。

全体を通してみて、さすがにまだまだ荒っぽさの残る内容ですね。
しかし、作者の良い所が随所に見られて、素質は十分にあったんだなぁと思わせてくれます。
筆力は確かですしね。
後の作品がいい方向に成長しているのをみると、担当の編集さんが良かったんだろうなぁと思いました。

『12DEMONS』→『付喪堂骨董店』→『ヒトクイ』という順番で読んだのは良かったかもしれません。
『ヒトクイ』から読んでいた場合、他作品を読んでいたかどうか怪しかったですから。
もし『ヒトクイ』だけを読んで面白くなかったという方がいたら、『付喪堂骨董店』をお勧めしておきますよ。
確実に作家としてレベルアップしてますからね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ヒトクイ  御堂彰彦  もりそばん  評価C+ 

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この記事に対するコメント

その作家の全作品を読むということ

 たしかに、御堂彰彦さんを世に出して、現在の方向性に持っていった担当編集さんの手腕は見事で、感謝したいと思います。
 僕の場合、『12DEMONS』→『ヒトクイ』→『付喪堂骨董店』の順番で読みました。この人の全作品を読んでみようとする時に、『ヒトクイ』を一番に読むのはなるべく避けた方がいいかも、と僕も思います。
 倫理的に難しい作品だったなあ、という印象があります。
 双葉さんみたいな女性キャラの戦闘シーンが好きです。

URL | 紫電 #6PAIDQmo

2008/11/03 19:07 * 編集 *

>紫電さん
御堂さんの他の作品を読んでいると、『ヒトクイ』にも味があると分かるんですが、初めてこの作家さんの文章に触れるという方だと好意的ではない感想になっても仕方ないかなーと思いますね。
双葉は行動の動機があまり語られることがなかったので、魅力を出し切れていなかった印象が強いです。
もっと内面を深く描いてもよかったんじゃないかなーと思いました。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2008/11/04 02:25 * 編集 *

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