明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

03«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

バッカーノ! The Rolling Bootlegs 

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
(2003/02)
成田 良悟

商品詳細を見る

【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
構成 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

禁酒法時代、ニューヨーク。
裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。
泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。
マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。
チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。
職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。
そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。
彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。
このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは――。

今や電撃文庫でも指折りの作家となった成田良梧さんのデビュー作。
第9回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作でもあります。
ちなみに、第9回の大賞作品は「キーリ 死者たちは荒野に眠る」、もう1つの金賞受賞作品は「七姫物語」ということで、振り返って見るとまるでドラフトの当たり年かのように実力者が並んでいます。
当時から「バッカーノ! The Rolling Bootlegs」の方が大賞に相応しい!という声を何度か耳にしていて、「キーリ」とどちらを読むか悩んだ挙句、最初の10ページほど読んで「キーリ」に決めた経緯があります。
あれからもう5年以上経ったところで、黒依さんに勧められて読むことになったわけです。

面白かったです、ええ。
昔、立ち読みしたときに受けた印象とはまるで違う内容でしたね。
それも当然、この作品は一番最初と最後にエピローグがあり、挟まれるように本編があるんです。
冒頭の「エピローグ1」の半分程度しか読んでいませんでしたので、主人公すら勘違いしていました。
本の中には、最初の数ページを読むだけで作風や醍醐味が分かる作品もありますが、この「バッカーノ!」は後半まで読み込まないと本当の面白さに触れられませんね。

この作品で、一番光るところは?と聞かれたら「構成」だと断言できます。
視点の切り替えが頻繁で、話の見せ方が非常に巧い。
多くの登場人物たちが、徐々に絡み合い、そして一つの大きな物語を構築していくのは凄いと思いました。
伏線が綺麗に収束していく様子は、爽快感あります。
難点を挙げるとするならば、下地を作るのに時間をかけすぎているため、序盤が少々退屈に感じてしまうところ。
後半の折りたたみ方の出来が良いので、読了後は面白い本だったなぁと思えるんですが、これだと途中で放り出してしまう人も出てくると思うんですよね。

一方、キャラクターは個性が強い割には、あっさりと描かれています。
ページ数に対して登場人物がかなり多いので、一人のキャラを深く掘り下げているものではありません。
一応主人公らしい立ち位置のキャラはいるものの、全員が主人公といって差し支えない内容です。

好きなキャラは、アイザックとミリア。
おそらく1巻のキャラで人気投票すれば、圧倒的に1,2フィニッシュを決めるんじゃないでしょうか。
このバカップルの浮きっぷりといったら、微笑ましいことこの上ない。
ショボイことばかりやっているかと思えば、大それたこともやっていて、それなのに憎めないおいしいキャラですw

あと、読んでいる間強く思ったのは、映像化に向いた作品だなぁということ。
洋画っぽい雰囲気が随所に散りばめられていて、映画が好きそうな作者さんだなぁと感じました。
アニメ化されているので、時間があれば少し見てみたいところです。

作品よりも作家の巧さが印象に残りました。
ストーリーとかキャラクターといった分かりやすいところで評価が高い作者はラノベ業界には多いと思いますが、こういった作者は珍しいですね。

次巻は買ってありますが、まだ読んでいません。
近いうちに読み始める予定です。
黒依さんが大絶賛していた2,3巻の前後編なので楽しみ。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  バッカーノ!  成田良悟  エナミカツミ  評価B+ 

△page top

« このライトノベルがすごい!2009に投票しました
とらドラ! 第2話「竜児と大河」 »

この記事に対するコメント

フフフついに手をつけてしまいましたね(・∀・)ニヤニヤ
翔さんも気に入ってくれたようで何よりです。
様々な複線を張り巡らせて最後にドカンとやる構成は見事ですよねー。
たくさんのシリーズを出してる成田先生ですが、基本は全てそんな感じです。
アイザックとミリアのバカップル(本当の意味のバカ)っぷりは、
時に重たい雰囲気を根こそぎ吹き飛ばしてくれますからねー。
私も大好きですよ、その二人。
さぁ続きも可及的速やかに読むのです。
鈍行編が最初。次が急行編ですよ!順番間違えると後悔します。
私のように(´・ω・`)

URL | 黒依 #2qaJ23q.

2008/10/12 08:28 * 編集 *

>黒依さん
熱いコメントありがとうw
面白いだろうと分かっていても、実際に本を読もうと至るまでには時間がかかるものなので、背中を押してくれるのは有り難いですよ。
感想でも似たようなこと言ってますが、映画とかドラマの脚本を書くのが上手そうな作家さんですよね。
あまり期待しすぎるとハードル上げてしまって楽しめないこともあるので、ほどほどに期待しておきますw
ところで、成田良悟さんというと、最近は電撃コラボ作品で評判がいいみたいですけど、黒依さんはそっちも読んでます?
いろんな作家さんの話が読めるようなので、ちょっと興味があるんですよ。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2008/10/14 03:18 * 編集 *

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

△page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://akikakeru.blog117.fc2.com/tb.php/309-b4a3acf8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top