明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫 よ 4-1)旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫 よ 4-1)
(2008/03/10)
萬屋 直人

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
透明感 ★★★★★★★★☆☆
 … 8

評価【B+】⇒【B】 2009.7.4修正
舞台【8】⇒【7】 2009.7.4修正
オススメ度【8】⇒【7】 2009.7.4修正

世界は穏やかに滅びつつあった。「喪失症」が蔓延し、次々と人間がいなくなっていったのだ。人々は名前を失い、色彩を失い、やがて存在自体を喪失していく……。
そんな世界を一台のスーパーカブが走っていた。乗っているのは少年と少女。他の人たちと同様に「喪失症」に罹った彼らは、学校も家も捨てて旅に出た。
目指すのは、世界の果て。
辿り着くのかわからない。でも旅をやめようとは思わない。いつか互いが消えてしまう日が来たとしても、後悔したくないから。
記録と記憶を失った世界で、一冊の日記帳とともに旅する少年と少女の物語。

退廃的な世界の中で、地平線の彼方へスーパーカブを走らせる少年と少女の物語。
個人的な話ですが、「2008年上半期ライトノベルサイト杯」にて新規部門で投票させてもらいました。

まずタイトルに惹かれました。
次に、あらすじを読んで面白そうだと思いました。
気付いたら、レジを通していました。

いかに本を買わせるかという観点からすると、かなり優れている本ではないでしょうかね。
これは設定勝ちでしょう。

読んでみたら、予想通り好みの内容でした。
これはイイね。うん。

「喪失症」にかかると最終的には体そのものまで消え去ってしまうこともあり、作中の空気が透き通っています。
常に頭の片隅に「喪失症」があるため、笑っていてもどこか乾いているように感じるところがあります。
これだけ重い背景があると、逆に軽く構えたくなってしまう心理は共感できるなぁ。
真正面から考えるには、少々どころかかなり辛いテーマですよねぇ。

そんな緩やかに、しかし確実に滅びの道を辿っている人間にとっての世界。
いつ自分が消えてしまうか分からない恐怖に怯えつつも、しっかりと前を見据えて進む少年と少女に美を感じます。
物語の雰囲気が決して暗くならずに、明るいぐらいに感じるのはこの二人のおかげですね。

登場人物みな名前がなく、呼称が「少年」や「少女」であるのも不思議な空気を醸し出しています。
廃れた世界とは対照的に優しい心を持った人間ばかりで、切なくも温かみを感じさせてくれます。
読了後は、もう少し人に対して優しく接したいなと思うようになりました。

イラストは方密さん。
このブログを始める前なのでここでは感想は書いていませんが、以前に他のラノベで表紙買いしたことがあります。
カラーイラストは凄くいいんですけど、モノクロの挿絵が微妙なんですよねぇ。
質の差が激しいので、カラーページを見て期待すると多少ガッカリしてしまうかもしれません。

あらすじを読めば、肌に合うかどうかすぐに分かるかと思います。
物語よりも雰囲気で読ませる本ということで、明確なストーリーがないと駄目だという人には向いていません。
しかし、あらすじを読んで好みだと感じた人は、その期待はまず裏切られないと思いますので、是非買って読んで貰いたいですね。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  旅に出よう_滅びゆく世界の果てまで。  萬屋直人  方密  評価B 

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この記事に対するコメント

旅に出てから書いたら、もっとよくなりますよ

 このところ、ご無沙汰していました。
 発売時に書店で見かけて、気になって手にとっては見たけれど、(僕にとってラノベをたくさん読む時代はもう終わっている)と考えて、その時は結局購入しませんでしたが、ここで見かけて、(やっぱり、読むか)と思った一冊です。シリーズものではなかったのも、気軽に読めるきっかけのひとつになりました。

 おっしゃる通り、イラストの方密さんは、カラーとモノクロの落差が激しいですね。 僕はそれほど多くのラノベの表紙を見ているわけではありませんが、2008年に発売されたラノベの中で、一番お気に入りの表紙はこれです。装丁に技有りと言いたいです。買いたくなる気持ちになりやすい本でもあります。

 気になった点がちょくちょくあったので、その辺りは著者の人に手紙で書きました。たとえば、1グラムでも荷物を軽くしたい旅において、必要不可欠ではない蚊取り線香用の陶器の豚を持ち歩くのは非常な苦行であるとか、旅に出た時に身体が欲するのはスイカよりもトマトであるとか、そういう本筋とは関係ないことを、黙っていられませんでした。イベント的には、トマトよりスイカの方が盛り上がるとは思うんですけどね。

 全体的な★の総数で、3つか4つほど、★の数が多過ぎるかな、と感じました。ある程度現実の暮らしとも似通っている部分があるので、ラノベの中では粗が目につきやすくて、点数も辛くなるのかもしれないな、とも思いました。

 とはいえ、293ページから後の、ベタといえばベタな展開が、やっぱり僕は好きだったりします。だから、読んでよかったと思います。 ただ、『北海道』とか『東京』とかいう言葉を一度も出さなかったので、やっぱり半島の固有名詞も出さないでほしかったなあ、と思います。
 何より新人さんの処女作ですし、あとがきで、このお話ができるまでの経緯も読みましたから、ともかく、この作品が世に出てよかったなあ、と思います。二作目以降は、もうちょっと丁寧に準備して書いてもらいたいな、とお願いしておきました。

URL | 紫電 #6PAIDQmo

2009/02/17 19:07 * 編集 *

>紫電さん
正直、しまったなぁと思っています。
前々からこの本の評価を修正しようと思っていたんですが、放置していたんですよ。
紫電さんの仰る通り、星の数でいうと3個ぐらいは減らす予定でした。

もちろん悪くはないんですよ。
面白くは読めたんですが、全体的な評価の比較をすると、点数を甘くつけすぎてましたね。

設定やリアリティに関してはツッコミどころはチラホラとありますよね。
その点においても、空気を感じ取って楽しむ本なのかなと思います。

とはいえ、個人的には十分に楽しめたので、この続編にしろ新作にしろ、新刊が発売されたらチェックしておきたい作家さんの一人です。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2009/02/18 08:25 * 編集 *

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