明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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とある飛空士への追憶 

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)
(2008/02/20)
犬村 小六

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【評価……B
舞台 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
文章 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆
 … 7
ロマンス ★★★★★★★★☆☆
 … 8

「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇紀ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?――圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。

今年刊行されたラノベの中でも随一の評判の今作。
各所で大絶賛で非常に気になり手を出してみました。

大筋は、二つの大国が戦火を轟かせる中、敵本国付近にある領土から本国へ次期皇紀を無事に届けるために、単機で敵包囲網を突破するというもの。

うーむ、何というか感想を書くのが難しい本だなぁというのが読了後の印象ですね。
感情はいろいろと渦巻いているのですが、言葉にし辛いといいますか。
ある程度安定した面白さはあると思うので「つまらなかった」という人は少ないかと思います。
しかし、これを傑作だと手放しで誉めるには、一つ条件を満たす必要性がありますね。

それは「空戦」に浪漫を感じられるかどうか。

漢なら当然だろう!と言われそうですが、戦争モノに食指が伸びない人間なんですよねぇ自分。
熱いバトルは大好物ですけど、戦闘機やら機関銃やらの設定などは正直なところ興味が持てないんです。
残念ながら、そんな人間でも燃えさせてくれるほどの内容ではありませんでした。
むしろ、いかにもな用語が多くて場面を想像するのが難しかったです。
まぁ、自分が戦争モノを読み慣れていないだけかもしれません。というか、きっとそうなんでしょうね。

逆に、戦火の激しい中、単機敵中翔破するというシチュエーションに燃えられる人にとっては、至高の逸品になるんじゃないでしょうか。
敵機の大群から放たれる機銃弾を間一髪のところで避け続けるスリルにゾクゾクできます。
ライトノベルでここまで濃厚に空戦を描いたものというのは少ないように見受けられますね。

ストーリーは、オーソドックスで一本道。
良くも悪くも安定しているので、展開が読みやすくて意外性は少ないかと。
最後がどう着地するのかが最大の注目点でした。

物語の性質上、登場人物は限られます。
ほとんど主人公・飛空士シャルルヒロイン・次期皇紀ファナの二人だけで話が進みます。
どちらも芯が通った真っすぐなキャラクターで、好感のもてる造形ですね。

階級の底辺に属するシャルルと、ピラミッドの頂点に位置するファナの身分違いの恋物語は見ていてヤキモキされられます。
心の奥では互いに求めあっているのが分かっているのに、時代がそれを許さないことに胸の苦しさを感じます。
そう単純な問題ではないというのは読者の観点からでも分かるんですが、それでも結ばれて欲しいと願わずにはいられません。
結末は……うん、これで良かったと思います。
切なさが残る読了感があり、あとがきがないこともあってしばらく余韻に浸りたい気持ちになりますね。

表紙の凛々しい表情のファナもいいですが、口絵にある可愛らしい笑顔も素敵です。
カラーイラストにある水着姿にも目を奪われます。
挿絵も素晴らしく、個人的にはかなり好みの絵ですね。
だからこそ、絵が見たい場面で挿絵がないことが多かったのは、ちょっと勿体無かったかな。

文章は硬めで、説明文が長いのが特徴的。
僕はこれに面を食らっちゃいまして、序盤は読むのが辛かったですねぇ。
本を開いた左右の2ページにセリフが1つもないということが珍しくなく、長文がギッシリと詰められているのにはいささか息苦しさを感じました。
ストーリー的には本を読まない人に薦めたくなるようなものですが、文章の難解度がネックになってきてしまいますね。

総合的な評価としては、面白かったといえます。
ただ、期待し過ぎた反動で若干評価が落ちちゃったところがあるのは否めませんねー。
絶賛する人がいるのは十分理解できるなと思いつつも、自分の趣味からは外れていたなというのが結論ですかね。

ところで、これも各所で指摘のあったことですが、雰囲気が『ラピュタ』や『紅の豚』といった以前のジブリに似ているところがあります。
もし映像化されたら、今以上の評判になるだろうなーと思いますね。
小説ではハマりきれなかったですが、この作品を映画で観たら大絶賛しそうです。
ラストシーンは是非アニメで観てみたいなぁ。

あと続巻の話があるそうですが、これはこのまま終わらせておくべきだと思う。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  とある飛空士への追憶  犬村小六  森沢晴行  評価B 

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