明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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とらドラ6! 

とらドラ! 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)とらドラ! 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
(2007/12/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る

【評価……A
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★★
 … 9
人物 ★★★★★★★★★
 … 9
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★★★
 … 9
ラブコメ ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
青春 ★★★★★★★★
 … 9

文化祭以後、少し距離が縮まったような竜児と実乃梨。一方、学校内には大河と北村が付き合っているという噂が流れる。そんな中、迫る生徒会長選挙でも本命と目される北村は突然……グレた。
それに対して、突き放すような態度をとる現・生徒会長のすみれ兄貴。やたらと攻撃的な幼馴染の亜美。心労で老けていく独身。
竜児と大河は北村がグレた原因を突き止め、立ち直させようと奮闘するが……。すべてが白日のもとにさらされたとき、大河がとる選択は?。
波乱ぶくみの超弩級ラブコメ第6弾!

<前巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>

やられた。

……という一言がため息とともに出る、とらドラ!第6巻です。
こんな胸が熱く焦がれるほど怒涛の展開を見せられるとは想定外でした。

正直、読んでいる途中まで舐めていました。
いや、もちろん面白いなーと思ってはいましたが、中盤まではノンビリした雰囲気で進んでいたので気を抜いてました。
それまでのだらけ気味のムードが、記憶の彼方へと飛び去るくらいに終盤の畳み掛ける展開は凄かったです。

どうして、人って不器用なんでしょう。
思春期の学生は特にそう。
もっと上手く立ち回りたいと思っているのに、どうしてそのように動くことが出来ないんだろう。
読了直後は、そんなことを考えずにはいられない精神状態になります。
心が、胸が、息苦しくなるくらいに切ないです。

誰もかもが迷い悩み生きているというのに、自分だけが苦しんでいるかのように錯覚する。
恋はエゴの塊というけれど、それに気づいた時は自己嫌悪に陥る。
誰が正しくて、どの選択が正しくないのか――そういった話ではないのを知りながらも正解を探そうとして、でも当然ながら答えは見つからなくて。

まさにそんな青春時代の、胸が張り裂けそうなくらい痛い想いを、これでもかと思い出させてくれる素晴らしい本でした。
久々ですよ。この感覚。


■ 物語
さてさて、大絶賛な今回の感想を仕切り直し。
今まで主役たちの中において、地味な存在だったと言わざるを得ない北村にとうとうメインの座が舞い込んできた回です。

まさか北村の話でここまで盛り上げてくれるとは思わなかったです。(←失礼)
いやぁ、だってあの露出狂だよ?シリアス似合わないじゃんw

そんな感じで読み進めて、途中までは予想通りに話が進みました。
「とらドラ!」って、ストーリーに意外性はあまりなく「登場人物の心情を段階を踏んで丁寧に描くラブコメ」という認識なので、良くも悪くもいつものノリで面白いなと思っていました。
それが油断だったんです。
まさか、残りページ数が少なくなってきた段階で、あそこまで魅せてくれるとは。

後から冷静に考えれば、十分予想できる展開だったと思います。
しかし、それをさせないだけの勢いや、盛り上がりの強弱の付け方が秀逸で、考えさせる暇を与えていません。
多少強引すぎるように感じる人もいるかもしれませんが、これまでのキャラクターの動きを見ていたら、それぞれの行動は深々と頷けるほどに納得がいくものだと自分は思いました。


■ キャラクター
登場人物たちがこれほどまでに熱い想いを抱いているのを見ると、羨ましくなりますね。
それこそ夜空に輝く星のように眩しいくらいに。
この6巻を読んでいる間、たびたび高校時代を思い出してしまいましたよ。

竜児も大河も、本当に「いい奴」だよなぁって思います。
友達のために泣くことができて、友達のために行動に移すことができるところが素敵です。
若さゆえに多少の過ちは犯すときもあるけれど、それは純粋な心を持っているが故にだと思いますね。

純粋な心を持っていたのは北村も同じですね。
何でもそつなくこなすイメージがありましたが、年相応の優柔不断な一面もあったことに親近感が湧きます。
北村やすみれ兄貴だって、まだまだ未熟な高校生であることを痛感しました。
とても自分には、二人を責められません。
どんな時にでも現実に立ち向かっていける人なんて、一握りしかいないんですから。

今回は、どちらかというと出番の少なめだったみのりんは、その代りに伏線が多く張られてましたね。
竜児への微妙な想いが漏れ出しているのを見ると、みのりん派としては嬉しいものがあります。
ただ実乃梨自身は、大河との兼ね合いもあって、それを素直に受け止めたくないんでしょうね。
これが初恋だと、恋に臆病になってしまうのも致し方がないよなぁ。

亜美の損な役回りレベルがさらに上昇していて、見ているこちらまで辛くなってきます。
前巻で竜児や亜美自身が言っていたように、一人だけ先に大人の階段を昇っている姿がよく目に止まりました。
彼女がいなかったら、いろいろな大切なモノがもっと早くに壊れてしまっていたでしょうに、そのことに気付いている人物が少なすぎる。
それでも完璧超人ではないために時に見せる綻びが、さらに彼女を苦しめていて、誰か手を出し伸べてやってくれと思わずにはいられません。
できれば、それが竜児だといいんですが……そこまで周り見えてないからなぁ。


■ 総評
中盤のgdgd感も「望んだとおりにならないのが人生」というのを表していて、最終的にはプラスに感じられたのは良かったと思います。
締め方が酷く切ないもので、読了後も余韻がしばらく残りました。

もはやこれはラブコメではなくなりつつありますね。
コメディパートも面白いけど、それ以上に恋の行方が気になって仕方ありません。
青春モノとしては、今一番熱いシリーズでしょう。
もしこれ以上にホットな作品があるのであれば、教えてほしいですね。読みたいのでw

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  とらドラ!  竹宮ゆゆこ  ヤス  評価A 

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この記事に対するコメント

すみれ兄貴よ永遠なれ

>ところで、紫電さんは誰派なのでしょう?
 僕は、みのりん派から乗り換えて亜美派になった人間ですw

  みのりんと亜美。 秋空翔さんの解説で、見どころがさらにわかりやすくなり、どれだけ読み解く手助けになったかわかりません。
  さまざまな場面で、「あるある」と共感が持てる心理を示してくれました。ほんと、鈍感な竜児には任せておけないほどに。
  『うまく付き合っていけそうな方を選ぶ』という基準で考えると、みのりんよりも亜美の方がやりやすい気がしますね。相手を思いやる気持ちなら、みのりんだって誰にも負けてないと思いますが、その気持ちの結果として出てくる行動に対しては、深読みが要求されます。

 とまあ、みのりんも亜美も選べずにいるこの状況でこの結論というのは、若干うしろめたさもありますが、僕は会長派です。主軸の物語に積極的に絡める立ち位置でなかったことが、残念でなりません。

 終盤の激しい展開は、誰の目にもわかりやすい名場面だったと思います。読む前には、きっと誰一人こんな展開は予測不可能だっただろうと思います。

URL | 紫電 #hfCY9RgE

2010/07/25 21:33 * 編集 *

>紫電さん
基本的に自分が付き合うと言った想像はしませんが、亜美は好きだけど関係を維持するのが大変だと思いますね。
みのりんは、相性さえ合えば、問題ない気がします。

しかし、紫電さんは会長派ですか。
確かにもうちょっと深く絡んでも良かったかもしれませんね。
まぁ、瞬間的だからこそ、この6巻の爆発的な盛り上がりに繋がったともいえますが。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2010/08/01 00:03 * 編集 *

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