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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『薬屋のひとりごと』8巻 感想 



薬屋のひとりごと」8巻のネタバレ感想です。

偶数巻の表紙は派手な格好にするルールでもあるのでしょうか。
可憐な衣装を纏い舞を踊る猫猫に目を奪われます。

原作小説2巻の締め括りとなる猫猫の生い立ちが描かれるエピソード。
明かされる内容は予想通りなのに衝撃を受けるもの、予想外で驚かされるものなど。
話のまとめ方が秀逸で読了感が良いのは、作者の手腕によるものなのでしょうね。

羅漢の妻、つまり猫猫の母である鳳仙の美しさは作中でも随一ではないでしょうか。
華やかな女性が多く登場する本作でも一際輝くほどの美人。
カラーの画力が半端なくて惹き込まれます。

初登場時から不穏な空気を醸し出していた羅漢は、結局はただの一途な男でした。
鳳仙を愛し、猫猫を大事にしている家族想いな男です。
悲しいすれ違いにより失った時間は決して少なくないけれど、再び愛する女性と触れ合うことが出来たのは彼にとって何よりの幸福だったはず。

絶世の美女相手でも関係ないんですよね。
顔の区別のつかない羅漢にとって大事なのは外見ではなくそこに存在することなのですから。
生きている鳳仙と再会した羅漢の号泣につられてしまいそうになりました。

記憶をなくし碁石を並べることしかできない彼女の寿命はあとどれだけ残っているのだろう。
願わくば一日でも長く一緒に過ごせることを祈ります。

羅漢の叔父が猫猫の養父、羅門とは直前まで全く気付きませんでした。
猫猫にとっては多少なりとも血の繋がりがあるということは喜ばしいことですね。
実の父母との関係性が複雑なので、頼れる存在が親類なのは良いことに違いありません。

梅梅が羅漢に想いを寄せていたことも驚きました。
鳳仙と猫猫に対して複雑な感情抱いてもおかしくないのにそんな素振りもなく。
今回は報われませんでしたが、彼女なら羅漢よりもいい人が見つかりますよね、きっと。

父母の情緒溢れる物語と対比するかのように主役たちの進展のなさよ。
壬氏対してロマンスの欠片さえ持ち合わせていない猫猫の態度が面白い。
お姫様抱っこされて照れるどころか居心地が悪いとまで宣う始末。
牛黄をせびる猫猫のハニカミに頭突きをお見舞いする壬氏も大概ですよ。

面倒臭い性格をしている上に、嫌われるようなことばかりするから仕方がない。
子猫のお世話を「子育ては順調か?」と尋ねるとか、デリカシーという概念なさそうですし。
まぁ、猫猫も父親相手に「うまく当ててくれたおかげでここにいる」なんて台詞を吐いて壬氏を引かせていたし、どっちもどっちか。

猫猫が猫を好きでないのがただの同族嫌悪で笑った。
気分屋なところなんか、そのまんまだからなぁ。

素知らぬ振りを装う猫目の猫猫や、お転婆な鈴麗公主など相変わらず可愛い絵が満載で楽しいですね。
今回も非常に面白かったです。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 薬屋のひとりごと  薬屋のひとりごと(巻感想)  日向夏  ねこクラゲ 

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