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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ココロのプログラム』2巻 感想 



ココロのプログラム」2巻のネタバレ感想です。

1巻に引き続き連続でいちこが表紙ですか。
分かっていたことだけど、いちこがメインヒロインであることは揺ぎ無いということですね。
愛ちゃんの敗北を突き付けられているようで辛い。

中学に進級し、より感情が複雑になる多感な時期。
修学旅行以来、少し距離が出来ていた九と愛の時間が重なる時、いちこのココロに特別な感情が芽生え始めるという展開。

純粋であるが故に僅かな不純物も許せない中学生ならではの恋愛観が甘酸っぱいなぁ。
等身大の中学生を見事に描いていて、当時を思い出してしまう心当たりにほろ苦さを感じてしまいます。

人は心があるからこそ、真っ直ぐには生きられません。
優しさをプログラムされいるロボットが誰よりも美しい心を持っているように見えてしまうとは何とも皮肉。
誰からも好かれる存在であるいちこを肯定できない自分を嫌悪する愛ちゃんの気持ちは痛いほど分かります。

一方で、いちこ自身は逆に淀みが生まれてきていることに戸惑っています。
恋愛感情に自覚しつつあり、特別な想いを抱いていることを咄嗟に否定してしまうのは、もう人間そのものですね。
人とロボットの大きな違いは、もしかすると嘘をつくかどうかなのかもしれません。
そうだとすると、いちこの嘘は大きな意味を持つのだと思われます。

ラストを飾る花火大会の回は見所満載でした。
震えるほどに心がバクバクしているのに勇気を出して前に進める愛ちゃんはホント凄い。
新しい浴衣姿を見てもらいたい女心が可愛すぎてときめきがヤバイ。
手を繋いで耳を真っ赤にするところなんか直視できないぐらい眩しい。

九と一緒にいることが楽しくて、でもそれだけでは物足りなくなって。
いちこを優先しようとする九を呼び止めて、告白した愛ちゃんを褒めてあげたい。
やっぱりね、頑張っている女の子は応援したくなりますよ。
結果がどうなるにしても、個人的に一番の推しであることには最後まで変わらない自信があります。

番外編として、今巻から本格登場したもう一人のロボットであるネオの話も収録されています。
先生の娘を大切していたからこそ喪失感に感情の処理が間に合わなくなってしまい、記憶を封印されたのは辛い事実でした。
人の心というものは、繊細なくせに融通が利きづらくてなんて面倒なものなんだろう。
それなのに、何よりも尊いということが本作の根幹にあるテーマなのでしょうね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ココロのプログラム  ココロのプログラム(巻感想)  中村ひなた 

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