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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『花は咲く、修羅の如く』3巻 感想 



花は咲く、修羅の如く」3巻のネタバレ感想です。

隙の無い完成度の高さで実に面白いなぁ。
不満点は特に思い浮かばず、語りたくなる長所ばかりが並んでいます。

まず可愛らしい絵柄が非常に魅力的。
デフォルメキャラはずっと見てても飽きないし、決めゴマの表情にはハッとさせられます。
むっしゅさんのお仕事が素晴らしい。

内容についてはアナウンス部門と朗読部門の詳細説明がありました。
朗読時間1分半から2分間って思っていたよりかなり短めですね。
確かにそれだと切り取りする文面選択はかなり重要です。
指示語の意味が伝わる原稿であれというのは言われてみれば当然ですけど、読む箇所を決めるのは大変で被ることも多くなりそう。

朗読と演技の使い分けって難しいな。
感情込めすぎると朗読にならないし、かといって平坦だと無機質になっちゃうし。
抑揚の付け方一つで大きく変化する言葉を文字だけで表現する難解さを実感させられました。

合間に課題図書である小説の一小節が丸々計20P掲載されています。
作者が同じだからこそできる荒業ですね。
漫画を読んでて途中小説を読まされるのは面倒臭いと感じましたが、読めば確実に作中の理解度は倍増します。
小説読み終わった後に改めて春山の読みを聞くと情感たっぷりで深みが増しました。

ドラマ製作が秋山メインの話が展開されるのは予想外でしたね。
てっきり冬賀のターンだと思っていましたから。
何を考えているのか分からなかった彼の心情が語られており、ようやく人間味を感じました。
家を出て微妙な関係になった姉と話し合いを経て、素の笑顔がこぼれるようになったのは良かったですね。

夏江が気難しかったのは結局2巻だけだったようです。
花奈や秋山に対してツンデレ発動しまくりで、ニヨニヨする花奈の気持ちとシンクロしました。

ちょいちょい秋山にアピールする夏江が照れてて可愛い。
ただ恋の進展は雲行き怪しいなと感じています。
冬賀が指摘した通り、秋山は常日頃から胡散臭い芝居めいた笑顔を浮かべているので響いているようには見えないんですよね。
むしろ花奈の演技に触発されてアドリブしちゃうところをみると、部内で三角関係が勃発しそうで怖い。
無垢な花奈にはそのまま楽しく部活動できる環境であって欲しいなぁ。

甲子園司会がNコン兵庫県大会のアナウンス上位者から選ばれるとは知りませんでした。
思わず「へえー」と口に出しちゃいましたよ。

同じくトリビア的に目から鱗だったのは、瑞希先輩が敵だと罵るJASRACについて。
ネット上では目の敵のように悪口を叩かれる存在ですが、権利関係が一極集中していることは制作側からすると非常に有難いと今更ながらに気付かされました。
そうだよなー、別々で許可をもらうなんて骨が折れるどころの話じゃないですもんね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 花は咲く、修羅の如く  花は咲く、修羅の如く(巻感想)  武田綾乃  むっしゅ 

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