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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『この会社に好きな人がいます』15巻 感想 



この会社に好きな人がいます」15巻のネタバレ感想です。

堂々の最終巻。
オフィスラブをテーマにした社会派ラブコメは無事ハッピーエンドで完結です。
物語はあれから3年後、二人の間に娘・紬生が生まれていました。

14巻で結婚式を終えて最終回でも良かったところをあえてプラス1巻伸ばして描いたのは子育てと育休明けの話。
これまた身近な題材で、手厳しい内容に苦笑いしつつも考えさせられました。
コミュニケーションもしっかり取り合う真直と結衣であっても子育てという壁は想像以上にしんどいのでしょうね。

些細なことにイラ立ち、すれ違いが起きる。
小さい子供がいる夫婦が離婚する話は決して珍しいものではない世の中です。
産休からの育休で女性がメインで子育てをすることは、今でもなお大多数の割合を占めています。
結衣も理解はしているのでしょうが、無邪気な子供の相手に精神を擦り減らして余裕がなくなってしまった様子。
こればかりは致し方がない。

男側からすると給料を頑張って稼ぐということで一生懸命働いているのでしょうが、それだけでは足りません。
もちろん真直だって可能な限り家事や子供の相手をしていますけど、あくまで手伝っているという感覚。
「協力ってなに?家事も子育ても もともとふたりですることじゃん」という結衣の言葉は胸に突き刺さりました。
大変なのはお互い様だし、どうしようもないことも沢山あるけど、不満を抱えず頼ることが大事ですよね。

幸せの絶頂だった結婚式から不穏な空気になった最終巻でしたけど、平和に着地して良かった。
でもやっぱり子供は幸せの象徴だなって思いますね。
満面の笑みを浮かべたと思ったら急にぐずりだしたり感情の起伏が激しくて見ていて飽きません。
ってか、つーちゃん可愛いすぎる。
親バカ、孫バカになる親類たちの気持ちが分かりすぎます。

最終話のラスト、そして巻末おまけで更に数年経過して小学校中学年ぐらいの紬生が見られます。
仲の良い親子となっているのが垣間見れて少し感動しました。
3年後とはまた異なる真直と結衣の老け方が絶妙な表現で素晴らしい。
改めて作者の画力の高さに惚れ惚れしました。

おまけといえば、各話の幕間に空白の3年間の思い出がラフ絵も良かったです。
幸せに溢れていて本当に嬉しくなりました。

本当に良い作品でしたね。
カジュアルに表現していますけど、内容は実にリアルに社会人の苦悩を描いてくれてました。
社会人であれば共感できる要素満載で、あるあるネタが豊富で楽しかったですね。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: この会社に好きな人がいます  この会社に好きな人がいます(巻感想)  榎本あかまる 

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