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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『とらドラ!』11巻 感想 (電撃コミックス) 



漫画版「とらドラ!」11巻のネタバレ感想です。

物語も佳境に入り、ひたすら喧嘩が続く展開です。
溜め込んだ強い気持ちをぶつけ合っていて、互いを傷付け合う。
大切だからこそ相手のことを考えているのに、その想いが伝わらない。
誰もが似た感情を抱いているけれど、己自身のことで手一杯で相手が目に入っていない。
外野からみれば好き勝手に言えるのでしょうが、当事者は余裕がないんだろうなぁ。

原作完結から13年も経過しているため、必然的に読者側は歳を重ねています。
そのため同じやり取りを見ていても、見え方は多少変わりました。

一言でまとめてしまえば、良くも悪くも若々しい。
高校生は大人っぽく見えても子供でしかなくて、エネルギッシュな感情を持て余してしまいがちです。
竜児や大河の言動一つ一つが瑞々しくて、視野の狭さに心配になります。
幼いなと感じてしまう場面も多々ありました。

それでもこの作品の持つ勢いというか、底力は凡作のものとはまるで異なります。
登場人物たちの叫びが読者の胸に響き、喜怒哀楽を届けてくれます。
結末を知っていてもなお感情を大きく揺さぶられるのは、さすがとしか言いようがありません。

今回の内容である原作9巻を読んでいた当時の気持ちが蘇ってきました。
亜美に「子供っぽいことしてんじゃねぇよ」言い放つ竜司の方がよっぽどですよねー。
竜児が中途半端に優しくすることが時々腹立たしくなります。
いなくなってガッカリして欲しいのは皆じゃなくてお前なんだよと言いたい。
寂しげな笑みを浮かべる後ろ姿があまりにも儚くて辛い。
亜美が一番冷静だった分、一番損するポジションだったんと改めて思いました。

実乃梨は傲慢だと自覚しているけど、だからといってやり方を変えないから質が悪い。
魅力的な一面だとは思いつつ、自己中心的だとも思います。
頑固で意地っ張りで不器用なところが好きだったり嫌いだったり。

とにかく全員コミュニケーション不足ですね。
特に母親の泰子は立場的にもしっかり息子へ己の気持ちを伝えておかなければいけなかった。
竜児の発言は母親にとって死刑宣告になるぐらい厳しいものだったけど、責任は両者にあったと思います。

さて、残すところ原作10巻の内容のみ。
漫画だと1冊で終わるには駆け足になってしまうので、ここまで来たからには最後まで丁寧に描いて欲しいところです。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: とらドラ!  とらドラ!(巻感想)  絶叫 

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