『ココロのプログラム』1巻 感想
2023/03/19 Sun 23:52:24 [edit]
「ココロのプログラム」1巻のネタバレ感想です。
「やさしいヒカリ」の作者が描く、淡く儚い青春物語。
人の形をしたロボットが思春期の子供達と触れ合い心を形成していくお話です。
特別な感情を抱いてしまった少年とロボット、そして少年に恋する少女。
これから物語がどのような道を辿るにしても、切ない展開は避けて通れないことは確定しています。
見た目からは人間と変わらないロボットがいる現代が舞台。
世間的に認知されてはいますが、実際に稼働しているところを見た人は少ないみたいです。
技術的な設定が緻密にあるわけではなく、そういう世界と割り切って読むのが吉でしょう。
そもそも本当にロボットなのか疑わしい。
というぐらい、あまりにも人間的なんですよね。
見た目では判断できず、普通にコミュニケーションを取ることだってできます。
心の機微なんて人間でも読み取れないことは頻繁にありますし、この程度なら問題ないでしょう。
充電するシーンがなければ全く信じていなかったと思います。
そんなパッと見は人間であるロボット・いちこ。
献身的で朗らかな性格というか設計なので好かれやすいタイプですね。
ひとつ屋根の下にそんな美少女がいたら、思春期の男子だとイチコロでしょう。
初対面こそ年相応の主人公・宇佐美九といちこの間で行き違いがありましたが、すぐ仲良くなりましたしね。
でも個人的な推しは圧倒的に幼馴染み・入江愛です。
幼い少女が一途に想う恋心が尊くて応援せざるをえませんよ。
既に想い人のファーストキスは奪われて敗色濃厚ですけど報われて欲しいな。
学校にお菓子のゴミが見つかって帰りの会にクラス全員居残りになるあの空気を久々に思い出しました。
大人になった今では大したことないように思えますけど、当時は物凄い大事件で緊張感も凄かった記憶があります。
そんな中で愛ちゃんを庇う九は小学生とは思えないぐらい格好良いですね。
1話ごとに月単位で経過していき、早くも中学進学しています。
第1話の1ページ目の内容からして、高校卒業していちこの心が育まれる展開まで物語は続くのでしょうね。
じっくりと楽しみたい漫画がまた増えました。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: ココロのプログラム ココロのプログラム(巻感想) 中村ひなた
« 虚構推理 Season2 アニメ第23話「スリーピング・マーダー」
『1日外出録ハンチョウ』6巻 感想 »
コメントの投稿
この記事に対するコメント
トラックバック
| h o m e |