『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』28巻 感想
2023/01/14 Sat 23:58:45 [edit]
「かぐや様は告らせたい」28巻のネタバレ感想です。
シリーズ最終巻。
一時代を担ったラブコメが完結の時を迎えました。
ラブコメは15巻前後でまとめられることが多い中で倍近い巻数まで連載していただけで、いかに人気作品だったかというのが分かります。
そのため長期連載により本作に求めているモノが乖離していったように感じる読者も一定数いたようです。
個人的にはカップル成立後も楽しめていたので、特別不満はありませんでした。
ただ、シリアスよりもギャグの方が面白かったのは間違いないと思います。
しかしながら、前巻の感想で懸念だった伏線処理については、不安的中してしまいました。
風呂敷を広げるだけ広げて畳み方が雑過ぎたのは何と勿体ないことか。
幕間のキャラ紹介で補填するのは、漫画としては正しい姿ではないと思うんですよね。
それを踏まえても結局あれはなんだったのか?と疑問が残ることが多い。
白銀家の話、過去の生徒会、白銀と龍珠との関係性、未回収の藤原特訓シリーズなどなど。
そして何より裏主人公である石上と裏ヒロインのミコちゃんの恋物語が描かれずに終わったのは残念。
結ばれるかどうかはともかく、丁寧に積み重ねてきた土台をそのまま残したのは予定通りだったとは思えません。
将来的に何かしらの方法で続きが描かれることになるといいんですけど。
272話(262話)☆白銀圭の最終回
白銀母、登場。
ここまで回想等で分かっていたことですけど、ものすごいエゴイストですね。
圭については、ほぼキャラ紹介で語られてお終いだったのは可哀相でした。
272&273話(262&263話)☆四条眞紀と柏木渚と田沼翼の最終回
渚はてっきりマキちゃんの気持ちに気付いていると思っていたので意外でした。
マキちゃんは友達想いで決める時は決める格好良さを持ち合わせているので、性別関係なく惚れるのはよく分かる。
近い未来に彼女が幸せを掴むことは確定されましたが、相手は誰だったのか気になります。
275話(265話)☆大仏こばちの最終回
ミコちゃんと大仏が嬉し涙を流して抱き合う話。
ただそれだけに価値があると感じるかどうかは読者次第でしょう。
色々言われていますが、個人的に大仏こばちは好きですよ。
276話(266話)☆早坂愛の最終回
本作の推しキャラを問われれば迷うことなく早坂愛の名を挙げます。
夢落ちでしたが、本当にこのような未来が訪れても違和感はない内容でしたね。
この回以外にも出番が欲しかったなぁ。
277&278話(267&268話)☆伊井野ミコと石上優の最終回
既視感のある恋愛心理戦。
ミコちゃんの台詞「私には 石上が必要 ……なの」を告白と捉えられないのは石上も臆病になってますね。
新生徒会の面々も癖がありそうなだけに、続きを読みたいと思ってしまいます。
279話(269話)☆藤原千花の最終回
ラーメン回で終わりでなかったのは良かった。
白銀、早坂、藤原の3人から一番に好かれたいと思うって、かぐやは独占欲強いですよね。
まぁこの藤原書記の場合は、ちゃっかりと自分の幸せはつかみ取るでしょうから心配はしていません。
280話(270話)☆天才たちの
実質的に帝の最終回。
本当は少しずつ紐解くはずだった伏線を一気に消化している感は否めません。
彼の立場からすると長年恋焦がれていた女性を奪われたわけで、姉とそっくりですね。
281話(271話)☆グッバイ秀知院!
卒業証書を頭の上に掲げてはにかむかぐや様が何とお可愛いことで。
彼女の笑顔が見るために存在した物語だったのでしょうね。
喜ばしいことなのに物悲しさを覚えてしまう終わりは、まさに青春の1ページでした。
好きな作品だからこそ不満点もありましたが、本当に素晴らしい作品だったと思います。
作者の赤坂アカさんが漫画家引退を発表されたので本人の手による続編やスピンオフは叶わないのでしょうね。
原作者としての今後も応援しています。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: かぐや様は告らせたい かぐや様は告らせたい(巻感想) 赤坂アカ
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