『それでも君を幸せにしたい』3巻 感想
2023/01/08 Sun 23:46:31 [edit]
「それでも君を幸せにしたい」3巻のネタバレ感想です。
まさかの最終巻というあまりにも早い終わりにショックを受けました。
どうみても打ち切りですよね、これ。
もっともっと続いて欲しかった……!
中身は間違いなく面白くて一級品です。
知名度がなく売り上げに響いたのが致命的でしたかねぇ。
編集部はもっと大々的に宣伝すれば良かったのに、勿体無いなぁ。
恋愛漫画以上の甘ったるさとギャグ漫画以上の笑いを兼ね備えた最強クラスのラブコメ作品だったと思います。
両片思いで9年間遠距離で過ごし物語開始直後に付き合い始めているので、恋愛的な駆け引きや恋敵などは存在しません。
とにかく幸せな恋人たちを眺め続けるだけ、それが物凄く面白い。
そして、ただひたすらラブラブなカップルを見守るだけでも尊いというのに、二重人格の彼女が見せる拒否反応や照れた表情がたまらなく素敵なのです。
最終回の愛姫が「まるで同じ人にもう一度恋してるみたいでドキドキした」と語った台詞こそ、本作の真髄だったのかもしれません。
珠姫との距離感が少しずつ近付いていく様は、まさしく好意が友情から愛情に移行していくものでエモ過ぎました。
ファーストキスのシーンが最高。
夕暮れ時の教室で想いが募り、言葉にせずとも唇を重ねる耕弥と愛姫。
幸せの絶頂で当然のごとく珠姫に代わり、恥ずかしさと苦みが入り混じったような表情を見せる場面がたまりません。
「2枚抜きだよ… バカ」という表現も含めて完璧で、悶え死にそうでしたよ。
タイトルはダブルミーニングだったんですね。
二重人格であろうとも愛姫に対して我慢させずに幸せにしたいという意味。
そして、最終回で珠姫に向けて伝えた2人とも幸せにするという決意。
3人がそれぞれを想い合っていて、これ以上なくスッキリした終わり方だったと思います。
メイン組が綺麗に幕を閉じた一方で、脇役は消化不足になってしまいましたね。
描きおろしおまけ漫画で花房と松浦、そして松浦の元カノの絡みが僅かに見られましたけど、きっと本当は話を広げる予定だったんでしょう。
エビちゃんと宍戸の組み合わせは付き合うまではいなかくともエピソードは考えていたんだろうなぁ。
男子高生モブのツッコミが楽しくて、彼の話も深掘りして欲しかった。
3巻で終わってしまいましたけど、内容は文句なしに面白かったです。
原作、漫画担当の両者の次回作に期待しています。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: それでも君を幸せにしたい それでも君を幸せにしたい(巻感想) 野呂俊介 ときゎ
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