明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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ベン・トー サバの味噌煮290円 

ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3)
(2008/02)
アサウラ

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【評価……B+
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆
 … 7
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★☆☆☆☆
 … 6
オススメ度 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
バカ ★★★★★★★★☆☆
 … 8
ギャグ ★★★★★★★★☆☆
 … 8

ビンボー高校生・佐藤洋はある日ふらりと入ったスーパーで、半額になった弁当を見つける。それに手を伸ばした瞬間、彼は嵐のような「何か」に巻き込まれ、気づいた時には床に倒れていた。そこは半額弁当をめぐり熾烈なバトルロワイヤルが繰り広げられる戦場だったのだ!
その不可思議な戦いに魅せられた佐藤は、そこに居合わせていた同級生・白粉花とともに半額弁当の奪取を試みるが、突如現れた美女、「氷結の魔女」に完膚なきまでに叩きのめされる。そして、その美女が佐藤に告げた言葉は…。第5回大賞作家の新境地、庶民派学園シリアス・ギャグアクション、開幕!

何という熱血漢、もとい、熱血バカ

スーパーで売っている半額弁当に命懸けで情熱を燃やす者たちの青春バトルコメディ。
サブタイトルで気づく人も多いと思いますが、「ベン・トー」とは「弁当」のことです。

もうこの題材で1本の物語を書くことを決めた時点で、作者はこの話の半分は成功させているんじゃないかな。
真剣に半額弁当をかけて争う様は、登場人物がマジになればなるほどギャップに笑いがこみ上げてきます。

序盤こそは理不尽な罵声を浴びる主人公・佐藤洋に同情したりしますが、途中から「ああ、コイツもバカなんだな……」というのが判明しだしてくると、この本の楽しみ方が分かってきます。
戦場(スーパー)でのルールを理解し始める中盤辺りから面白くなってきますね。
まぁ、ルールといっても厨二病っぽい設定ですがw

ここはオレに任せて先に行け!」みたいなノリで半額弁当を対象に繰り広げている戦いに笑いを我慢できません。
これも思わず声に出して笑っちゃう作品なので、迂闊に外で読めないっすねw

シュールなのに熱いという不思議な面白さがたっぷり入っています。
『庶民派学園シリアス・ギャグアクション』とは上手いこと言ったもんです。

そんな話だから、キャラが濃いこと濃いこと。
メインキャラから名前すらないキャラたちまで、どいつもこいつも熱過ぎる。
その中でも特に佐藤の同級生・白粉(おしろい)は輝いているなぁ。色んな意味で。
大人しい性格かと思いきや、実は……なんて思いませんでした。

あと、注目すべきところは作風の割にはしっかりとした文章。
最初はちょっと堅苦しいかなという印象も受けましたが、それほど時間もかからずに慣れました。
弁当を求めて戦っているので、当然ながら食事シーンなどもそれなりにあるんですけど、その表現が美味い……じゃなくて巧い。
お腹空いているときに読んでいたら、何か食べたくなってきます。
ダイエット中の方はご注意くださいw

おバカ系の作品は、どれもこれも笑いのツボが合わないと評価がガタ落ちになるところがあるので誰にでも勧められるというわけでもありません。
この「ベン・トー」もその傾向がありますね。
でも、コメディの質としてはなかなか高いと思いますので、苦手じゃなければ是非読んでもらいたいですね。

御馳走様でしたw

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  ベン・トー  アサウラ  柴乃櫂人  評価B+ 

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この記事に対するコメント

狼たちの戦場

 秋空翔さんの紹介により、この本と出会うことができました。ありがとうございました。 今回は、思うところが多かったので、長くなります。

 こういう作品ですし、この場を借りて、食に関して僕が思っていることをひとつ言わせてください。
「エコの問題を脇に置いて考えても、割りばしより、自分のはしを使った方が、大多数の食べ物は美味しく食べられると思う」
 詳しく述べると長くなりそうなので、まあ、この件はこれにて。

 『このラノ』、無事購入しました。そのランキングにおいても、相応の高い評価を得ている作品だということが分かりました。
 それだけ、時代の要求に応えた作品で、いろんな面で特化した作品だという風に感じました。 槍水先輩みたいなキャラは、探せばまあいるかもしれませんが、白梅とか、白粉(おしろい)とか、いくら昨今のラノベといえど、こんなに突き抜けた娘ばかりがうようよしているわけじゃありませんよね?
 とくに、白粉。考えれば考えるほど、僕にとってツボってるように思います。こういうキャラに、要所でああいうセリフをそういう仕草で言われると、僕はかなりぐらぐらきちゃいます。

 ひたすら半額弁当をめぐる戦いに身を投じながら、気が付けばちゃんと起伏があって、物語が進んでいるんですから、すごいなあ、と思いました。

 現代日本で、お店で売っている物を調理せずに(レンジで温めたり、お湯を注いだりする行為は除く)食べるとして、いかに安く済ませ、いかに美味しく食べるか、ということを探究している人は、僕が考えているよりももっと多いんだろうなあ、と思います。その辺の、食材や、店側の調理方法、美味しい食べ方などが詳しく描かれていたのは、かなりのプラス要素だと思いました。
 あと、セガのゲームについて、妙に専門的なことが書かれていたのも、それはそれでいいことなんじゃないかな、と思っています。

 問題なのは、お弁当には、半額になる少し前の時間に『100円引き』のシールが貼られていることだと思います。つまり、580円の弁当でも、480円でなら、時間帯にさえ気をつければ労せず手に入れることができます。290円の、半額弁当を勝ち取ったとしても、その差額は190円なんですよね。 なので、僕はちょっと、この戦いに身を投じる気にはなれません。とはいえ、いろいろと、若さゆえにバカやってた頃のことを、懐かしく思い出しました。そういう年頃、やっぱりいいですねえ。

 もちろん二巻も注文して買います。今年一年で、集英社スーパーダッシュ文庫を背負って立つ、いや少なくとも、一翼を担うシリーズになってくれることを期待しています。スーパーダッシュ文庫に関しては、ひそかに頑張ってほしいと思っている気持ちもありますしね。 それでは、また。

URL | 紫電 #6PAIDQmo

2009/01/23 20:32 * 編集 *

>紫電さん
おお、もう買って読んでいただけたんですか。
ありがとうございます。

この作品はあまり堅苦しく考えずに気楽に読んだ方が楽しいと思いますよw
冷静に考えたら100%アホなことしかやっていない連中の話ですからw
まぁ、真面目に捉えても、しっかりと読めるものになっているのが人気が出た理由の一つかもしれませんね。

僕は無意識に考えることはあっても、読み終わったあとに自分が作中の登場人物だったらこうするのに……という考え方はしないんですよねぇー。
それよりも、自分が作者だったら、という振り返り方をよくします。
これはおそらくライトノベルが基本的に現実世界ではありえない状況であることが多いからだと思います。
感情移入よりも創作物という認識が強過ぎるんでしょうかね。

それでもあえて、ベン・トーを登場人物と同じ視点から見るとするなら、僕は普通にカップ麺を買う派ですねw

白粉はいいキャラしてますよね。
確かに似たようなタイプのキャラは少ないですね。
同じぐらい尖がった女キャラはゴロゴロしてると思いますがw

23日に3巻も発売されているので、よければ合わせてどうぞ。
僕もこの間買った電撃文庫の新作分をほぼ読み終えたので、明日にでも買ってこようかなと思ってます。

URL | 秋空翔 #3huMpp/w

2009/01/24 03:17 * 編集 *

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