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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『青のオーケストラ』6巻 感想 



青のオーケストラ」6巻のネタバレ感想です。

定期公演の幕開け。
まさにオーケストラ鑑賞している気分にさせてくれるほどに没入感が凄まじい。

今までも凄かったですけど、ここからの画力はまさに圧巻。
オノマトペの使用を極力控えて、線の勢いや力強さで見せつける。
登場人物の背景を描写しながらイメージを高める手法。
聴き応えではなく、見応えのある音楽会が開演となります。

♪ 歌劇「カルメン」より前奏曲 / ジョルジュ·ビゼー
律子がオーケストラ部の一員として立派に演奏しているだけで感動モノ。
武田先生の油断したら涙が出てきそうな表情になる気持ちに共感を覚えます。
辛い日々もあったけど、こんなに楽しそうに演奏できるようになったのかと思うと先生の立場なら嬉しくて仕方がないでしょう。
彼女が音楽に出会えて本当に良かった。

♪ 「くるみ割り人形」組曲 / ピョートル·チャイコフスキー
小さな体を大きく目一杯広げて踊るイメージ。
町井先輩の言う通り、可愛らしいハルにぴったりの一曲です。
素敵な先輩からの想いという名の贈り物は、きっと代々受け継がれていくのでしょうね。
中学生らしき女の子がオケ部に入部すると決意するのも納得。
優しさに溢れた華々しい絵に感動の涙が止まりません。

♪ 「四季」 / アントニオ·ヴィヴァルディ
3年生達の格好良さが光るヴァイオリン協奏曲。
中でもやはり原田先輩は別格。
彼のソロ演奏を雷に例えた通り、一閃の速さで弦を引く様に痺れてしまいます。
演奏後の原田スマイルは男女関係なくオチてしまう破壊力がありますね。

♪ 「新世界」より / アントニン·ドヴォルザーク
佐伯のモノローグから始まる第1楽章。
生きれいれば誰だって環境の変化が訪れます。
それは決して期待や希望だけではなく、不安も抱えているもの。
そんな重々しい足取りで歩んでみたら、新しい出会いに溶け込んでいきます。

終わりを告げる寂しさを3年生の引退になぞらえる第2楽章。
いつかきっとこの曲を聴いて、苦楽の日々を思い出すのでしょうね。
郷愁と慈しみから織り成す柔らかさがありました。

一転して恐怖すら感じさせる激しい第3楽章。
主人公・青野の活躍はここだと言わんばかりの全身から伝わってくる大迫力。
音の振動で身体が震えるかの如くダイナミックな演出。
まさしく今巻はオーケストラでした。

唯一の欠点は、第4楽章だけが次巻に回ってしまったこと。
これだけは惜しいところでした。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 青のオーケストラ  青のオーケストラ(巻感想)  阿久井真 

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