『とんがり帽子のアトリエ』1巻 感想
2022/07/10 Sun 23:32:22 [edit]
「とんがり帽子のアトリエ」1巻のネタバレ感想です。
緻密に描き込まれた絵柄が凄い好み。
芸術書のような圧倒的な背景や幻想的な魔法の演出に見惚れてしまいます。
舞台は魔法が存在する中世ヨーロッパ風のファンタジー世界。
魔法に憧れる少女ココは、ある日魔法使いの青年キーフリーと出会う。
幼い頃に貰った絵本と杖が魔法を発動させるために必要な魔方陣とインクだと知り、見様見真似で試していたら危険な魔法を生み出してしまった……という導入から物語は始まります。
実に王道で好みの展開。
ストーリーの牽引力が強くて、グイグイと引き込まれます。
母親を助けるという目的がハッキリしているので、主人公の歩みに強さがあります。
与えられた情報を駆使して試練に立ち向かうココは応援したくなりますね。
最初の試験でダイナミック飛翔を敢行する姿は爽快でした。
魔法使いの弟子がみんな可愛い。
素直だったり、寡黙だったり、捻くれていたりと性格は様々ですね。
ただ弟子が少女ばかりであるのは、ちゃんと理由が語られるのだろうか。
このままでは先生のロリコン疑惑が拭えないのですけど。
街に向かう際、両腕に少女を抱きかかえて飛んでいくシーンとか変な目で見てしまいそうです。
あと不思議なのが、ココの噂が広まりすぎていること。
これまた伏線なのだと思うんですけど、魔材屋の主人にまで知られていますよね。
それだけ特殊な事情で、かつ話が広がる何かしらの手段があるのだと考えるのが普通でしょう。
キーフリーがココをアトリエに連れて帰った直後で何故か弟子たちが既に知っているのですから。
魔法の設定が細かく練られているようなので、今後への期待も高まります。
巻末のおまけで解説してくれるのも有り難い。
ラストの引きもお見事。
ドラゴンの大迫力な登場には息を呑みました。
ページをめくってビックリしたのは久々で、驚きの後に訪れる絶望感がヤバイ。
文句なしに素晴らしい導入だったと思います。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: とんがり帽子のアトリエ とんがり帽子のアトリエ(巻感想) 白浜鴎
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