明日へと続く記憶

アニメ、ゲーム、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店2 

付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います (2) (電撃文庫 お 9-5)付喪堂骨董店 2―“不思議”取り扱います (2) (電撃文庫 お 9-5)
(2007/06)
御堂 彰彦

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【評価……A-
舞台 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
物語 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
人物 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
文章 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
挿絵 ★★★★★★★★☆☆
 … 8
オススメ度 ★★★★★★★★
 … 9
クーデレ ★★★★★★★★
 … 9
安定感 ★★★★★★★★
 … 9

今日も閑古鳥が鳴く付喪堂骨董店。ごくまれにやって来る客も無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。
だが、奇妙な事件だけはほっといても舞い込んでくる。不思議な力を宿した『アンティーク』を求める人たちは後を絶たないのだ。映した世界の音を消し去ってしまう鏡『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面『マスカレード』――。
一見すると便利なものでも使い方を誤れば大変なことになったりする。彼らは『アンティーク』に飛びつくのだが……。
あなたならこの不思議な品をどう使いますか?

不思議アイテムに一喜一憂する人々を描いたシリーズ第2弾。
今回も、ちょっと悲しいお話が多めになっています。第4章を除いて。
どこかの感想で「世にも奇妙な物語」のラノベ版というたとえがありましたが、なるほどなと思いました。
まさしくそんな感じです。

短編が4本収録されている形ためというのもありますが、この作品の読みやすさはかなりのものだと思います。
文章に品があって、喉通しのいいワインのような上質さを味わうことが出来ます。

前回同様に第1~3章までは、不思議な力を持っている「アンティーク」と呼ばれる道具に関わる人間の悲劇、狂気が表立って描かれています。
そして、第4章が打って変ってラブコメの王道まっしぐらなのも1巻と一緒ですね。

どちらも非常に面白いんですが、4章の咲のクーデレには参りました。
今回は多少ツンデレがブレンドされていますが、コレはコレで良しw
表情には出さないけれど、感情の起伏は結構激しいところがいい。
平然としていても、実は喜んでいたり泣きそうになってたりするところが、何と可愛らしいことか。

そのお相手、主人公の刻也はどうやら鈍いタイプのようで、恋に対しては鈍感極まりないというギャルゲーの主人公としての適性バッチリです。
本当はそういう男は好きではないのですが、咲に好意を抱いているのが周囲にはバレバレなのに、当の本人たちがお互いの気持ちに気が付いていないところを見ていると微笑ましく感じて不思議と許せてしまいますw
変に他のキャラが登場して二人の間を邪魔されるよりも、このすれ違い振りを見ている方が楽しいですね。

いつか、作者にはラブコメで一冊書いてみて欲しいなぁ。
あー、でもこの絶妙なバランスで混ざっているからこそ、咲に萌えるのかもしれないなー。

御堂彰彦さんの作品は、どれも安定感がありますね。
毎回A-ランクをつけるかどうか悩んできましたが、安心して読めるということで思い切って付けちゃいます。
今のところ、この作品だけがA-ランクになっていますが、著者の他作品もほとんど同じくらいの高評価をしているつもりです。

タケシマサトシさんの絵も相変わらず美人系を麗しく描いていらっしゃってて惚れちゃいます。
この著者とイラストレーターのペアは、相性いいよなーと感じますね。

構成もお話も非常に良く個人的にはかなり好みのシリーズですね。
派手なキャラやストーリーはなく、とことん地味なんだけど、それが落ち着いた雰囲気を作っています。
あまり感想を見かけませんけど、知らない人も多いのかな。
オススメですよ。

テーマ: ライトノベル

ジャンル: 小説・文学

タグ: 書評  付喪堂骨董店  御堂彰彦  タケシマサトシ  評価A- 

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