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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ARIA完全版』7巻 感想 



ARIA 完全版 THE MASTERPIECE」7巻のネタバレ感想です。

終わりを読みたい気持ちと終わって欲しくない気持ちが共にある、シリーズ最終巻。

この作品のクライマックスは、どうしてこんなに胸を締め付けられるのだろう。
アニメで結末を知っているにもかかわらず喪失感に苛まれます。
感動的で、喜ばしくて、そして淋しい。

大切な友人と共有する幸せな時間はいつまでも続かないもの。
奇しくも生き人形のエピソードでおじいさんが語ったように、全てのものに変化は平等に訪れます。
みんな望んだ道に進むことができるのは嬉しいことなのに、変わらない日常がないことに哀しみを覚える。
灯里の心境にシンクロするほどに、この世界観にどっぷりハマっている人ほど辛く感じるのではないでしょうか。

これほどまでに胸が苦しくなるのか。
何気ない日常の幸せを探す達人である灯里を主人公に据えた作品だったことが大きいのでしょうね。
1話完結型で延々と続くかのような物語を紡いできたこともあって、終焉が辛いものだと思ってしまいます。

想い出は大事だけど捕らわれてはいけない。
終わりというものは次の始まりであって、今のこの時を大切にすることが一番である。
灯里やアリシアが教えてくれたメッセージは強く残り続けます。

三人娘の中で最初にプリマ昇格を果たしたのはアリス。
飛び級というサプライズ付きで周囲を驚かせました。
試験にてアテナをお客様に見立てて接客する笑顔に成長を感じさせましたね。
灯里や藍華と過ごした日々が彼女にとって糧となったというのが感慨深い。
感動的で涙腺を刺激されました。

続いて藍華、灯里の順で一人前に。
しっかりと描写するのではなく、あえて個々に見せ方を変えた構成は素晴らしいと思います。
アリスの二番煎じになっておらず、一つの物語として連鎖する流れに大きなうねりを感じさせました。

アリシアの結婚については、当時話題になりましたね。
清楚系美人お姉様キャラのアリシアが急に寿退社となれば騒然とするのも仕方がないかな。
未来ある変化の象徴としては、これ以上のものはないでしょう。

個人的な感想としては、アリシアが作中で結婚すること自体はアリだと思っています。
ただし、まだ現役バリバリの3大妖精の一角を引退させるのは悪手じゃないのかなぁ。
水先案内業界を見据えるのであれば、もっと伝説的なポジションとして動いてもらうとか、考え方はいくらでもあった気がします。

その代わりに晃が現役ナンバー1のウンディーネとして活躍しているのは嬉しい限り。
努力の人が報われるのは見ていて気持ちが良いものですからね。

最後にアニメオリジナルキャラクターとして生み出されたアイちゃんが登場。
原作漫画では当初いなかったと耳にしてはいましたが、本当にラスト数ページのみだったんですね。
第2話で灯里を見つめるアリシアと同じ肘付きポーズで、今度はアイを見つめる灯里の構図が鮮烈に焼き付きます。
最後の台詞である「ちょっと嬉しいだけだよ!」と合わせて素晴らしく綺麗な締め括りでした。


本当に大好きな作品でした。
このまま終わるのがあまりに寂しいので、アニメを観直したい気分。
劇場版もチェックしてみようと思います。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ARIA  ARIA(巻感想)  天野こずえ 

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