『青のオーケストラ』1巻 感想
2022/05/15 Sun 23:53:00 [edit]
「青のオーケストラ」1巻のネタバレ感想です。
サンデー系のWEB漫画アプリ・マンガワンにて連載中の青春音楽作品。
看板作品と評されるほどの人気っぷりで、先月アニメ化も発表されたばかりです。
連載を追っていて単行本買うだけ買って未読だったのですが、この機会に1巻から読み直してみました。
評価されているだけの完成度は間違いなくあります。
緻密に練られた物語の冒頭といった感触で、物凄く期待させてくれる幕開けとなっています。
いつの時代もボーイミーツガールは王道でワクワクさせてくれますね。
片方だけではなく、少年にとっても少女にとっても人生を変える出会いというのが素晴らしい。
ヴァイオリニストの父親の指導により磨かれた元天才少年の主人公・青野一。
保健室登校をしている女子中学生のヒロイン・秋音律子。
共に抱えた過去に引きずられていた中で、出会ったことをキッカケに前に進み始めるといったストーリーです。
まず何といっても画力の高さがヤバイ。
単純に絵が上手いのも確かですが、それ以上に秀でているのが絵の見せ方。
音楽を題材にした作品であるため、漫画という媒体だと不利になるのは当たり前。
そんな中で聴覚ではなく視覚で音を体験させてくれるのですから驚きです。
1巻ではまだ演奏シーンは数えるほどしかないものの、読者を引きこむには十分な力強さがこもっていました。
あとは物語の構成がごく自然で読み進められるというのも良いところですね。
主人公とヒロインがお互い少しずつ心を開いていくのが伝わってくるのが嬉しい。
少なくとも現時点では恋心のようなものではないのですが、だからこそ好感を抱く感情が尊い。
高校受験やヴァイオリンの練習に励む姿は、まさに青春そのものでしょう。
あくまでプロローグ的な内容で終始しているので、本番は次巻からですね。
巻末には、作者のおまけマンガにて作品誕生の経緯が綴られています。
編集担当が幕張総合高校オーケストラ部OBだったのは僥倖でしたね。
マンモス高校として有名ですよね、この学校。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: 青のオーケストラ 青のオーケストラ(巻感想) 阿久井真
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