『クプルムの花嫁』1巻 感想
2022/03/04 Fri 23:18:30 [edit]
「クプルムの花嫁」1巻のネタバレ感想です。
頑固な職人の世界とゆるふわなラブコメが織り成す、プロポーズから始まる物語。
金属加工の町として名高い新潟県燕三条が舞台となっています。
取材漫画が幕間に挿入される辺り、作者の頑張りが伝わってきます。
ほっこりとした雰囲気は良し。
ただ、こちらが想定していたよりも薄味かな。
淡々と進行するというほどではないけれど、かといって劇的な何かが起こるわけでもなく。
唐突なプロポーズからスタートするので、もっと激しい作風なのかと勘違いしていました。
登場人物の設定や背景を深く紹介せず進むため、途中から読んでいるような感覚になります。
主人公のギャル大学生・しいなと幼馴染みの職人・修の関係もどこまで進んでいるのか分からず。
おかげでドキっとするシーンも初めてなのかどうかが分からないため、いまいち掴み切れません。
年齢や付き合った経緯、出会い、家族構成など不明瞭な部分が多いですね。
職人芸である槌起銅器のエピソードが一番興味をそそられます。
一枚の銅板から叩き作られる銅器の数々は知らない世界を覗き込んでいるようで面白い。
やわらかいタッチで描かれていますけど、実際は汗臭くなるほど根気よく情熱を注ぎ込むものなんでしょうね。
新潟県が地元の人ならきっと割増しで楽しめる内容だと思います。
具体的な地名やお店、方言などあるあるネタは散りばめられています。
ギャル要素はあまりなく、ひたすら優しさに包まれた展開。
たがそれがいい、っていう作品ですね。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: クプルムの花嫁 クプルムの花嫁(巻感想) namo
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