『アオアシ』19巻 感想
2022/01/13 Thu 21:31:29 [edit]
「アオアシ」19巻のネタバレ感想です。
予想通りの急転直下と予想外の展開。
胸に込み上げる想いが複雑で言語化が難しいですが、一言で述べるなら……苦しい。
葦人は今までも高い壁にぶつかっては乗り越えてきましたけど、ここにきて大きな挫折を味わうことになりましたね。
それでも最悪の結果ではなかったことが幸いです。
198話「赤く染まる」のサブタイトルを知った時、流血する程の怪我をするのかと思いましたから。
どう見ても怪我フラグが立っていましたが、花の言葉を思い出して踏みとどまれたのはデカイ。
何故そこまで花に対してだけ感情が異なるのかは謎ですけど。
積み重ねてきた自信が強靭なフィジカルに粉砕され、余裕がなくなってしまった葦人の姿は見ていて辛いものがありました。
周囲もぐんぐん成長していく葦人に期待をしてしまい、冷静な判断ができていなかったように感じます。
どちらにしても、この辺りで冷却期間が必要だったのかもしれません。
一人の敵側選手にここまで掘り下げたのは、トリポネが初めてですね。
よくあるスポーツ漫画だったら、船橋学院こそ主役チームだったんだろうなと思いました。
サッカーは差別問題が絶えませんよね。
特に海外サッカーでアジア人が揶揄される報道は毎月のように入ってきます。
黒人選手もきっと多くの差別発言に晒されてきたのでしょうね。
リアルな作風を売りにしているので、この題材も避けて通れなかった、いや正面から描きたかったのかな。
レッドカードで一発退場となり、PKで逆転された上に人的不利という絶体絶命の危機。
最後の試合となった平が出場することができなくなり、ピッチに残されたプレイヤーにも絶望感が漂っています。
それでも栗林なら、栗林ならきっと何とかしてくれる!
……と思うのは某仙道さんと同じツンツン頭ってだけではないでしょう。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: アオアシ アオアシ(巻感想) 小林有吾
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