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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『14歳の恋』12巻 感想 



14歳の恋」12巻のネタバレ感想です。

連載開始から11年の年月を費やした最終巻。
語られる彼や彼女らのエピローグに別れの寂しさを感じずにはいられませんでした。
多くの登場人物たちのラストをしっかりと描いており、満足度の高い内容となっています。

内海はいつの間に土井のことを追っていたんだろう。
まさか内海も土井の進学先を知りたがっていたとは気付きませんでした。

灰谷先生が志木を見つめる瞳の移ろいに胸が苦しくなります。
目を見張ったり死んだ目を向けたり表情の変化が見ていて辛い。

おそらく一番人気であろう長井&日野原先生のカップリング。
結局、最初から最後まで長井は不良ではなくツンデレでしたね。
素直に表現をすることが苦手なだけで、歌という発散方法があれば真面目に取り組むことができる。
ただし日野原先生の指導の元で。
ベタベタな関係だからこそ、にやけてしまう展開も多くて微笑ましい組み合わせでした。
一言で感想を述べるとすると、ごちそうさまでしたって感じです。

江藤&佐々木先生は既に未来のエピソードを描いていましたが、この時点で教育実習生になることを夢見ていたんですね。
約8年先まで想い続けられるのですから、この娘の恋心も相当なものだというのが改めて分かります。

加藤と有坂はらしいといえばらしいけど、こんな情緒もないキスでいいんだろうか。
中学男子なんてバカみたいに本能だけで生きている子も多いだろうけど、さすがに加藤は考えが浅すぎると思うなぁ。

翔太と朱美は他の年の差カップルより関係が一歩進んでいるのに、一番危うさを感じさせます。
年上の朱美側が翔太に想いを寄せるシーンが不足しているから、急に子供にすり寄っているように見えちゃうんですよね。
これは本編だと解消されるのかな。

そして最後はもちろん主役の和樹と彼方。
前回のラストはあれでお終いだったようで、もう少し匂わせるのかと思っていたので肩透かし。
別にHシーンが見たかったわけでなく、パニックに陥ったり顔を真っ赤にさせたりする二人が見られるのかなと思っていたので少々残念でした。

限られた時間の中で和樹の「一旦別れよう」という提案は、相手のことを考えているようで物凄く我が儘だと感じました。
志木や長井が声を荒げるのも当然だと思います。
タイミング的にも最悪で、セックスした後に遠距離恋愛なんて出来ないから別れたいなんてカラダ目的だと思われる危険性すらありますよ。
周囲に付き合っていることを隠しているのも逆効果だと思う。
彼方がどれだけ和樹のことを想っているのか分かっていれば、恋人がいることを周知させておくことで悪い虫が付かないようにしてあげるべきじゃないのかなぁ。
結局のところ、最後まで大人の仮面を被らざるをえなかった二人の物語だったということなのでしょうかね。

でもそんな中途半端な14歳の男女だからこそ、もどかしくも愛らしかったともいえます。
長井の言う通り全く大人っぽくない二人の姿が見られて本当に幸せな作品でした。

最終回よりもアンコールという形で描かれた後日談が何より読みたいものだったので嬉しかったです。
みんなそれぞれの付き合い方を継続しているようで良かった。
20歳になった和樹と彼方が中学生っぽいままというオチも、らしいなと思いました。

終わってしまって寂しいなーと思っていたら、まさかの外伝発表。
長井も志木も大好きなキャラなのでこれは期待せざるを得ませんね。

ひとまずは長期連載お疲れ様でした。
これからも応援しています。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 14歳の恋  14歳の恋(巻感想)  水谷フーカ 

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