すぎやまこういち先生、死去
2021/10/07 Thu 23:40:56 [edit]
御年90歳でした。
かなりの高齢だったため公言せずとも誰しもこの瞬間が来ることを覚悟していたと思います。
しかし、実際に亡くなられたニュースを耳にした時、辛くて辛くて言葉になりませんでした。
年齢からしたらビックリするほどお元気だったので唐突感があります。
信じられないというよりも信じたくないという気持ち。
もうあのお茶目なお話を聞く機会が失われてしまったと思うとひどく哀しい。
ファンはもちろんのこと、多くのゲーム関係者から追憶の言葉が続々と発表されているところからも如何に愛されていたかが分かります。
以下、一部抜粋。
▼ 堀井雄二さん
すぎやま先生がお亡くなりになりました。先生は35年間、ドラクエの世界に音楽という命を吹き込んできてくださいました。ドラクエは先生の音楽とともにありました。ゲームとともに、ユーザーの皆さんの心の中に、先生は生き続けるでしょう。すぎやま先生、長い間、本当にありがとうございました。
— 堀井雄二 (@YujiHorii) October 7, 2021
▼ 植松伸夫さん
突然の訃報に驚いております。
— 植松伸夫 (Nobuo Uematsu) (@UematsuNobuo) October 7, 2021
すぎやま先生は自分を見出してくれた初めての恩師でした。残念です。
心よりご冥福をお祈りいたします。
植松伸夫
▼ 下村陽子さん
すぎやまこういち先生、ドラクエの音楽がなければ私は間違いなくこの業界にはいなかったでしょう。実際にお目にかかったのは2度だけでしたがとても優しく声をかけて下さったのを鮮明に覚えています。今でも諳で口ずさめる曲がいっぱいあります。本当に有難うございました。ご冥福をお祈りいたします。
— Yoko Shimomura|下村陽子 (@midiplex) October 7, 2021
▼ 伊藤賢治さん
今までに何度も「ゲーム音楽家を目指そうと思ったきっかけは?」というインタビューを受け、そのたび「学生の頃、友人の家でドラクエ3を友人達と遊び、その音楽に衝撃を受けて」と応えていました。
— 伊藤賢治 (@itoken0705) October 7, 2021
以前、半熟英雄のサントラ制作でのスタジオでご挨拶させて頂きました。
ありがとうございました…!
▼ 光田康典さん
もっともっと書きたいことはやまほどやりますが、本当にショックです。https://t.co/hzZIDsEJDj
— 光田康典 YasunoriMitsuda (@YasunoriMitsuda) October 7, 2021
▼ 古代祐三さん
すぎやまこういち先生の逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。最近ずっと「コスモスに君と」を聞いていました。何度も涙を流しながら聞いていました。この世で一番美しい歌だと思っています。願わくばご本人にそう伝えたかったです。
— Yuzo Koshiro (@yuzokoshiro) October 7, 2021
▼ 菊田裕樹さん
すぎやま先生、ついにこの日が来てしまいましたね、あなたの紡ぐ旋律は光り輝く宝石のようだった、心より、心よりお悔やみを、あなたの魂の安らかなることを。😢 https://t.co/Gp5SBqMbWz
— 菊田裕樹💫HIROKI KIKUTA @ゲーム音楽 @DTM (@Hiroki_Kikuta) October 7, 2021
▼ 岩垂徳行さん
すぎやま先生の自宅で聞いたロンドン・フィルとのレコーディングの話、ゲームが大好きで仕事の合間にもやってたこと、バンド時代のレパートリーのひとつが「花の首飾り」で、何度も歌ってたこと、息子がまだお腹の中にいたときに触ってもらったこと。本当にお疲れ様でした、ご冥福をお祈りします。
— 岩垂徳行@Noriyuki Iwadare (@iwadaren) October 7, 2021
▼ 田中公平さん
色々な道を切り開いて、我々後進の音楽家の礎になってくれた偉大な作曲家でした。
— 田中公平@今が『旬』 (@kenokun) October 7, 2021
慎んでお悔やみ申し上げます。
すぎやまこういちさん死去 「ドラクエ」作曲家、90歳:時事ドットコム https://t.co/Ldl2n9W8X7 @jijicomから
▼ 松前真奈美さん
すぎやま先生の訃報、今知りました。凄いショックです。先生からお電話頂き、ドラクエソードの作曲をしたのが昨日の事の様に鮮明に思い出されます。ダビスタでもお世話になり、本当に感謝でいっぱいです。どうもありがとうございました。安らかにお眠り下さい
— Manami Matsumae (@chanchacolin) October 7, 2021
Twitterのごく一部だけでもこれだけ多くの同業者が反応しています。
他にも数え切れないほどのクリエイターがお悔やみの言葉を綴っています。
どれだけ業界にとっても大きな損失となるのかを物語っていますね。
昨今、オリンピックでも取り上げられるほどゲーム音楽を一つのジャンルとして確立できたのは、決して一人だけの成果ではありませんが、すぎやま先生の功績は非常に大きかったと思います。
アニメやCM、「風来のシレン」シリーズなど他ゲームに多数楽曲を提供されてきましたが、やはり自分にとってはすぎやま先生はドラクエ音楽が一番でした。
好きな曲を挙げると何十曲となるのでキリがありません。
「序曲」「街の人々」「広野を行く」
「果てしなき世界」「Love Song探して」「この道わが旅」
「冒険の旅」「勇者の挑戦」「そして伝説へ」
「戦闘 -生か死か-」「勇者の故郷」「馬車のマーチ」
「地平の彼方へ」「戦火を交えて」「結婚ワルツ」
「木漏れ日の中で」「敢然と立ち向かう」「エーゲ海に船出して」
「のどかな家並」「失われた世界」「凱旋そしてエピローグ」
「広い世界へ」「大聖堂のある街」「この想いを…」
「天の祈り」「酒場のポルカ」「決戦の時」
「水の民ウェディ」「刃の旋律」「渾身の力を込めて」
「勇者は征く」「愛のこもれび」「過ぎ去りし時を求めて」
各ナンバリングで3曲ずつに絞ってもこれだけの名曲があり、まだまだ数多くの良曲が揃っています。
この財産とも言うべき楽曲の数々は、今後も延々と語り継がれ、そして聴き続けられることになるでしょう。
ドラクエコンサートも片手では数え切れないほど行きました。
毎回年齢をレベルに例えて会場を笑わせたり、作曲の裏エピソードを語ってくれたりと楽しい思い出がいっぱいです。
中でも個人的には一番思い出深いのは地元三重県で行われた2017年夏のコンサート。

座席が最前列で舞台袖から出たちょうど真ん前でした。
コンサートはお話をされるすぎやま先生が、目前1メートルの位置に立っていて表情までしっかり見て取れたことを覚えています。
くしゃくしゃっと優しく顔を崩す印象通りの方でした。
また指揮をする姿を見てみたかったです。
音楽には様々な顔がありますが、すぎやま先生の曲には全て血の通った温かみを感じさせる何かがありました。
一部なのか全てなのか不明ですけど、公式によるとドラクエ12が遺作になるようです。
もう一度だけ新しいすぎやま先生の音楽に出会える機会があることを感謝して発売を待つこととします。
今までありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
テーマ: ゲーム音楽
ジャンル: ゲーム
タグ: すぎやまこういち
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