『モブ子の恋』11巻 感想
2021/09/21 Tue 22:30:11 [edit]
「モブ子の恋」11巻のネタバレ感想です。
モブ子、現代社会の壁にぶつかる就活編。
作風的にやんわりと表現されているとはいえ、リアリティのある就活の息苦しさが伝わってきます。
普段ネガティブな田中さんが前向きに頑張っているのが分かるだけに、内定という結果が出ない現実が何とも厳しい。
面接で落とされると自分自身という人間を否定されていると思い込んでしまうのは、就活あるあるなんでしょうね。
親や恋人に心配されたり励まされたくない気持ち、非常によく分かるので田中さんの気持ちに共感しまくりでした。
上手くいかないことを友達と愚痴り合うと気楽なんですよね。
どん底同士で慰め合いたいから友達の成功を素直に認めにくい、でも友達だからこそ祝福したいという葛藤が生まれるのも仕方がないと思います。
周りから置いていかれて自暴自棄になりかけた田中さんを救ったのは、やはり入江君でした。
理性的ゆえに何気ない言葉が鋭く相手を傷付けることがあっても、しっかり自分の考えや相手への思いやりを言語化できるのは彼の強みですね。
こんなに的確にフォローできる彼氏はさぞモテるだろうなぁ。
よくある男女の愚痴の違いで、男は解決策を探そうとして女は同調して欲しいという話を聞きます。
入江君は男らしくサポートをしようとしていて、これは早まってしまったかなと思いきや、途中から田中さんの人格を褒める流れにもっていったのが素晴らしい。
自己否定している最中に存在していて欲しいと言われるのは救いになりますよね。
結局、地元愛媛で内定が出たことで遠距離恋愛となるのが確定。
逆に言えば、メタ的になるけれどまだまだ作品としては続くことの証でしょう。
広島と愛媛であればその気になればいつでも会える距離ですし、二人なら大丈夫だよって声を掛けてやりたいですね。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: モブ子の恋 モブ子の恋(巻感想) 田村茜
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