2008.06.20 Fri
BLACK BLOOD BROTHERS s2-ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集-
![]() | BLACK BLOOD BROTHERS S〈2〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫) (2006/06) あざの 耕平 商品詳細を見る |
【評価……B】
舞台 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
物語 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
文章 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
挿絵 ★★★★★☆☆☆☆☆ … 5
オススメ度 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
| 「コタロウ君、自分たちの仕事ぶりについてどう思う?」 「兄者が悪者を退治して大活躍だよね!」 「……そうね。それで、倉庫ふたつと、隣接するビルの一部を壊したわよね」 「正義にギセイは必要なんだよ!」 「……実はあたし『カンパニー』の始末書連続提出記録を更新中なの。コレも護衛のアナタたちのおかげよねぇぇぇ」 「えへへ、それほどでもないよ!」 「くぅぅ、皮肉も通じないのか、こんのお気楽極楽吸血鬼兄弟っ!!」 これは人間と吸血鬼間に起きたトラブルを処理する若き調停員・葛城ミミコとその護衛たる吸血鬼の兄弟、望月ジロ―とコタロウの活躍を描いた物語……のハズです。新感覚吸血鬼ストーリー、労働とハードボイルドの短編集第2弾!! |
<本編3巻までのネタバレがありますので、ご注意ください>
BBBシリーズ短編集その2です。
やはり短編1巻と同様に、第1部と第2部の間に起こったことがコメディ色強めに描かれています。
しかし、今回はそれだけで終わらずに、シリアス面でも満足できる話があり、短編集なのに濃い一冊となっております。
まず、開いて1ページ目のカラーイラストで笑ったw
ミミコ、苦労しているよなぁ……。
短編集では性格変わってしまうのも致し方がないとさえ感じてきましたよ、ええ。
今巻で一番笑えたのは第5話の「特区の少年王」。
サブタイトルで察しが付くかと思われますが、セイがメインの短編です。
特区でも群を抜く大吸血鬼であるセイが、子供の姿そのままの幼さを見せるのが逆に違和感があるというか……シリアスな本編とのギャップが面白い。
コメディ短編としては、サブキャラにスポットライトを浴びせる部分も含めて、非常に質の良さを感じる話でした。
ストーリーとしては、第3話「ネズミたちの夜」や第4話「外よりきたる牙」も好きです。
1巻ではコメディに傾倒していましたが、こういう吸血鬼の持つ哀愁やら因果やらを描いた真面目な話を混ぜてくれた方が読んでいて飽きが来ませんね。
あと、短編ではミミコよりもジローが主役の話の方が面白いものが多いように感じます。
しかし、今回何といっても素晴らしいのが「BLACK BLOOD CHRONICLE」の「古城の一夜」です。
このs2からは、短編の最後に「BLACK BLOOD CHRONICLE」と呼ばれる過去編が書き下ろしで掲載されています。
正直、これだけでも短編を買う価値があると言っても過言じゃありません。
ジローが吸血鬼になって100年余り、その間に起きた歴史的事件を背景に吸血鬼たちの暗躍する姿が描かれています。
世界史の勉強にもなりますよ。冗談じゃなくてマジでw
ジロー、アリス、カーサの3人が歩んできた道を垣間見ることが出来て、より本編に深みを与える内容となっています。
特にカーサの印象は、変わるかもしれません。
『九龍の血統』に転化する前のカーサは、この巻だけではなく、今後の短編を含めて必見です。
BBBファンであれば、読んでおくべき本かと。
s1で肌に合わないと感じた方でも楽しめる可能性がありますので、良かったら手にとって貰いたいですね。
| 富士見ファンタジア文庫
| 02:30
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遅ればせながら5000ヒットおめでとうございます。
カーサちゃんは今も昔もサイコーですYO!
| 八神 | 2008/06/20 19:24 | URL | ≫ EDIT