『骨ドラゴンのマナ娘』1巻 感想
2021/07/22 Thu 23:41:16 [edit]
「骨ドラゴンのマナ娘」1巻の感想です。
これは久しぶりに大当たりを見つけてしまったかも。
好みの要素がこれでもかとテンコ盛りとなっていて、めちゃくちゃ好きです。
舞台は魔法があるファンタジー世界。
年老いたドラゴン・ネムが捨てられた幼女・イブを育てるところから始まる物語。
やがてイブは少女へと成長するが、ネムの寿命が尽きる時がやってきて……というストーリー展開です。
まず何より魅力的なのは、細い線で描かれたディティールまで拘る美麗な絵。
イラスト集かのように一コマずつ気合の入った仕上がりで、きめ細かさが半端じゃありません。
勢いではなく、ただの一本たりとも気を抜かずに線を描いているのが伝わってきます。
丁寧すぎるぐらいに背景を描写することで、世界への没入感も深めてくれます。
元々Youtubeの広告で作品を知り、絵が好みだったので検索して調べてみました。
無料で第1話を読んだ後、即日で1巻を購入したのは本当に久しぶりです。
その原動力となったのは、愛らしいキャラクターのコミカルな表情や言動。
虚ろな表情でちょこまかと動くイブが可愛らしく、まるで猫を愛でるような気分になります。
かと思いきや、時折漏れる主張がワイルドでタフな性格をしているのが面白い。
優しいドラゴンが親心を持ってしまうのも仕方がない魅力が詰め込まれています。
ほんわかとした雰囲気に少しだけ切なさが混じり、でも悲しみは感じさせないハートフルストーリーが素晴らしい。
予想外に笑いが散りばめられており、シリアス寄りにならないのも何だか新鮮です。
唯一の不安要素はお化け屋敷となっている宿の主人代理ユウル。
裏で何を考えているのか分からず、不穏な空気を漂わせています。
まぁでも作品の雰囲気を崩してまでの展開はないでしょう、きっと。
緻密さと柔らかさを併せ持つ少年漫画と少女漫画の良いところどりしたような作品ですね。
今後の物語の膨らませ方に期待するしかありません。
テーマ: 漫画の感想
ジャンル: アニメ・コミック
タグ: 骨ドラゴンのマナ娘 骨ドラゴンのマナ娘(巻感想) 雪白いち
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