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明日へと続く記憶

漫画、アニメ、ゲーム、音楽、ライトノベルの感想を書いたり、絵を描いたりしています。

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『ブルーピリオド』10巻 感想 



ブルーピリオド」10巻のネタバレ感想です。

息苦しさこそ生きている証と言わんばかり。
不器用な八虎と世田介を見ているとそう思わざるを得ません。

心を剝き出しにして、もがき続けることで辿り着ける境地がある、というのは何となく分かります。
自分自身が好きなことさえ理解するのが難しいのに、他人の好き嫌いを察することができるのか。
それなのに自分の本質を理解して欲しいと思うのは、人間ってのはエゴなものです。
基本的にボタンの掛け違いのような八虎と世田介ですが、時々でいいので嚙み合ってくれればお互いにとって救いになるんでしょうね。

オール明けの渋谷を映す世田介の目が青く染まっていたことに、八虎同様言葉にならない喜びを感じました。

これにて大学1年生編はほぼ終わり。
高校・予備校編と比べると、内面ではなく外的要因によるエグさが増しているので、読んでいて楽しいという気持ちは明らかに減りました。
しかし決してそれは面白くないというわけではなく、美大生たちの葛藤に惹かれるモノがあります。

本当に良い作品です。
アニメ化されるようですが、この作品の良さを映像化するのは難易度高そうですね。

奇しくも大学合格という明確な目標がなくなったことで宙ぶらりんとなった主人公と同様に読者も作品のゴールが見えないので、今後の展開が読めず興味がそそられます。

テーマ: 漫画の感想

ジャンル: アニメ・コミック

タグ: ブルーピリオド  ブルーピリオド(巻感想)  山口つばさ 

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