2007.09.13 Thu
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸
![]() | 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1) 入間 人間 (2007/06) メディアワークス この商品の詳細を見る |
御園マユ。
僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。
リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修復不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。
――あ、そういえば。
今度時間があれば、質問してみよう。
まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。
第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。
【評価……B-】⇒【A-】
舞台 ★★★★★★★★☆☆ … 8
物語 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
人物 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
文章 ★★★★★★☆☆☆☆ … 6
挿絵 ★★★★★★★☆☆☆ … 7
オススメ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ … 1
ヤンデレ ★★★★★★★★☆☆ … 8
衝撃度 ★★★★★★★★★☆ … 9
■評価【B-】⇒【A-】 2008.3.15修正
■ヤンデレ 2008.3.15追加
■衝撃度 2008.3.15追加
レビューするのが、非常に難しい作品。
読んでいる途中もそうでしたが、読み終わった今でも、この作品をどう評価していいものか悩みます。
それは、点数では図れない面白さや、何とも嫌な気分になる黒さが、この本にはあるからです。
リヴァースキス以上に、賛否両論が分かれる作品だと思いますが、僕の評価は、一応高評価の方に部類されるかと思われます。
まず、タイトルで何となく分かるかと思いますが、登場人物は皆、最初から精神がぶっ壊れた人間ばかりです。
一部分が他人とズレているというよりも、根本的に心が崩壊しているというべきでしょう。
ヒロインは、近頃流行っているヤンデレの一種になるんでしょうかね。
一人称で語られる物語なのに、主人公であるみーくんには感情移入しにくい文体となっています。
嘘ばかりつくみーくんの地の文は、真実が曖昧に表現されています。
ミステリー要素があるにもかかわらず、何が正しいのか、それを考えることすら、不毛なことに感じられます。
ここを受け入れられるかどうかが、この本に対する評価で分かれるところじゃないかな。
慣れるまでは読み辛く、慣れるとクドイと感じる部分もありましたが、総じて文章は面白いものを書いているので、僕はありかなと思いました。
捻くれている人ほど、嘘で成立している会話のテンポに心地良くなるんじゃないかとw
序盤は、一人称なのに主人公だけが情報を持った時点でスタートするので、読みにくくて仕方ありませんでした。
また、登場人物の性格を把握できていないのに話だけが先に進むので、置いてけぼり感もありましたね。
ようやく流れを掴めるようになる中盤になって、ページの捲る速度が上がります。
物語が廻り始め、続きを読みたくなる気持ちを掻き立てられるようになりました。
この作品は、中盤が一番面白いように感じますね。
終盤は、今まで張り続けてきた伏線を消化していくことになるわけですが、ちょっと投げやり感があるような気がしますね。
その辺りが勿体無かったですが、話の展開としては、良い意味で無難で面白かったです。
オススメ度が星1つなのは、内容がダーク系であまり読んで欲しいと思えないからです。
電撃文庫というと、中高生も多く読んでいるラノベ文庫でしょうが、こればっかりは避けて欲しいと思ってしまうくらいです。
変な影響を与えてしまいそうで怖くて、勧められませんよ。
舞台は現代の日常世界で、ファンタジー要素など一切出てこないのが、妙にリアリティがあってイヤな感じw
褒め言葉ですよ、ええw
それ以外の方でも、読む場合は、表紙カバーを取って、裏側を見てからにして貰いたいですね。
それでも読みたいと思える方には、きっと面白く感じられると思います。
ラブストーリーを期待している人は、止めておいた方がいいかも。
イラストは、知っている人も多いんじゃないかと思われる左さんの絵です。
残念ながら、本文内では挿絵はほぼないので、鑑賞できるのは表紙等だけです。
まぁ、挿絵がない方がこの作品には合っているとは思いますけどね。
一つ驚いたのは、2巻目が早くも発売されたということ。
というか、これに続巻が出るとは思わなかった。
理由の後付として弱かったり、消化されていない伏線などもあったんで、それらが明らかになったりするのかな。
結構気になっているんで、読んでみるつもりです。
「嘘だけど」
| 電撃文庫
| 04:14
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これは万人に勧めづらい作品ですよねぇ
テーマがあまりにもダーク過ぎるのですね、やっぱり
作品の魅力とも取れますが、それにしても黒い…
でも面白いんですよねー
少なくとも私や翔さんにはそう感じるようですな
特に登場人物のぶっ壊れ方は見ていて面白半分不安半分
ジェロニモさんとか結婚を前提に命のやり取りをしたいくらい好きですけどね
嘘だけど
あ、1巻が楽しめたなら2巻もオススメですよ
新キャラが可愛過ぎッスよ
| 黒依 緑人 | 2007/09/13 14:43 | URL | ≫ EDIT